こんにちは、シーンとした場所に限ってしゃっくりがでるマコシャークです。バスのアイドリングストップ中とかにしゃっくり出るのマジでやめてほしい…。
しゃっくりを止めたくても止まらないことって誰でもありますよね。喉の奥に力を入れていれば音はあまり鳴らないですが、気を抜くと「ヒグッ!!∑(๏Д⊙`)」と大きな音がしてしまうこともあり、静かな場所では一刻も早く止めたいものです。
しかし、しゃっくりはなぜ起こるのか。何か体の機能が関係しているのか。今回は、いつの間にか現れては消える、しゃっくりの仕組みと原因、その改善方法(止め方)について詳しくお伝えします。
この記事の目次
しゃっくりの仕組み
しゃっくりとは、地方によっては「ひゃっくり」とも言うそうですが、医学的には「吃逆(きつぎゃく)」といい、横隔膜(おうかくまく)の痙攣が起こることで異常な呼吸音が出ることをいいます。
横隔膜とは
横隔膜とは「膜」という言葉がついていますが、主に筋肉(インナーマッスル)でできています。薄いヘルメット状の筋肉の膜であり、胸と腹を隔てるような感じになっています。
横隔膜は肋骨の下半分の内側部分を覆うようなかたちになっており、位置的には心臓や肺の下、胃や肝臓などの上にかぶさるように存在します。焼肉で言うと、ハラミやサガリの部分です。美味しいですよね。
横隔膜は収縮することで呼吸運動を助ける働きがあり、呼吸運動の約60%を横隔膜が担っていると言われています。つまり横隔膜が機能しなくなると呼吸が難しくなるということですね。
横隔膜が痙攣すると
この横隔膜が何らかの理由で痙攣してしまうと、影響が出るのはやはり呼吸に関する部分でしょう。
脳から横隔膜にイレギュラーな信号が出ることで、横隔膜の筋肉は瞬間的に収縮されて下がってしまいます。そうすると下がった分だけ、すぐ上にある肺が、一瞬ふくらみ、急に息を吸ったような状態になります。
それだけなら音はあまり鳴らないのですが、声門(せいもん)と呼ばれる声を発生させる空気の通り道にも、脳からのイレギュラーな信号が送られるため、その影響で声門が急に閉まってしまうのです。
つまり、瞬間的に息を吸って空気を取り入れると同時に、声門が急激に閉まるため、異常な音が発生してしまうのです。
冒頭ではしゃっくりの音を「ヒグッ!!∑(๏Д⊙`)」という音で表現しました。おそらく声門が閉まらなければ「ヒッ!(; ′Д`;)」だけだったと思うのですが、声門が「グッ!(;゚ω゚;)」っと閉まることで「ヒグッ!!∑(๏Д⊙`)」になるのだなぁと個人的にはすごく納得しました。
しゃっくりの主な原因
しゃっくりの原因は沢山あり、原因不明の場合も多いようですが、基本的には消化器官が刺激されて横隔膜が痙攣を起こすことが発端となるようです。普段からよく しゃっくりが出るという人は、以下の項目に心当たりがあるかもしれません。
食べ方が悪い
食べた後にしゃっくりが出るという人は食べ方が悪い可能性があります。僕も食後はよく出てしまうことがあり、このしゃっくりは僕にとって馴染み深く、罪深いしゃっくりの一つです。
食べ方によっては胃腸に大きな負担をかけますので、しゃっくりが出やすくなります。具体的には、食べる速さや食べる量、食べ物の温度などが負担になる可能性があります。
しかし安心してください。これらは、よく噛んで食べることですべて解決します。
いつもよりよく噛んで食べると、食べる速さは間違いなくゆっくりのペースになり、満腹中枢も早めに刺激されるので食べる量も減ります。食べ物の温度も、口の中に食べ物が長くとどまることで緩和されるのです。
よく噛むだけで一石三鳥というコストパフォーマンスは馬鹿にできないですよ!(↓もっと調べてみたら実際は一石十鳥でした)
ただし、効果を得るためには、最低でも1口30回くらい噛む必要があります。食事の際は意識して噛みましょう。
刺激物の摂取
刺激の強い飲食物もしゃっくりの原因となります。例えば、先程の話と重複しますが、キンキンに冷えていたり、アツアツになっている飲食物は刺激が強いです。
他には唐辛子や炭酸飲料、飲酒や喫煙もこの類に入ります。対策は特に何かあるわけではなく、これらのものを食べすぎたり飲みすぎたりしないということくらいでしょう。
その他の原因
強い緊張やストレスなども原因となるようです。そういえば学生時代の試験中にしゃっくりが聞こえてくるようなときが何度かありました。僕も試験中にしゃっくりの音がならないようにこらえていたことがあります。
その他にも、冷たい空気を一気に吸い込んだり、喋りながら食事をしたりするのが原因になることもあるようです。
しゃっくりが出やすい状況
ここまで原因を書いてきて気がついたのは、しゃっくりがかなり出やすい状況があるなぁということ。例えばこういうシチュエーション。
サラリーマンのオッサンが仕事のグチを言い合うために仲間と居酒屋に行った時です。キンキンに冷えた炭酸飲料かつアルコールであるビールを一気に飲みながら、香辛料・わさび・からしなどの刺激が効いたつまみやアツアツの料理を、ストレスに任せてガツガツ頬張ります。
タバコを吸いながら仲間としゃべり、いつも以上に飲んだり食べたりを繰り返して、よく噛むどころではない状況です。これは、ほぼフルコンボで原因が当てはまりますね。
よく漫画などで、お酒を飲みすぎたオッサンが「ウィ~ヒック」みたいなこと言ってるのは、理にかなっていることだったのだと改めて認識した次第です。
しゃっくりで死ぬ?
しゃっくり100回したら死ぬ
僕が小学生の頃、昼休みにしゃっくりが止まらなくて保健室の先生に相談しに行ったことがあります。子供時代は僕も可愛らしい子供だったのです。
というのも、しゃっくりが鳴り続ける僕を見て友達が心配したのか からかったのかは分かりませんが、「しゃっくり100回したら死ぬらしいよ。」と言いだしたのがきっかけです。
怖くなった僕は保健室に全力疾走して、保健室の先生(お姉さん)に「今!何回目か分からないけど!結構しゃっくり鳴ってるっ!!100回で死ぬんだよねっ!?」ということを熱く訴えました。
しかし先生は、「はぁ?」みたいな、小学生に対してするような顔 じゃない顔をしてこう言いました。
「それは作り話でしょ。うちの爺ちゃんは若い頃からずっとしゃっくりが鳴り続いてるけどピンピンしてるよ。」と。
それを聞いた僕は、先生の「はぁ?」みたいな顔も気になりましたが、それまでの恐怖など忘れて、ただただ「すっげぇえええーーーっ!!しゃっくりなげぇえええーーーっ!!」と、なぜかテンション爆アゲでした。
やがてしゃっくりは治まり、大人になるに連れて、しゃっくり100回で死ぬこともなければ、そんなに何年もしゃっくりが続くわけ無いじゃん。という冷静な判断ができるようになりました。
先生がそのセリフを言い放ったときは、全く嘘を言っているような感じではなかったのですが、僕を安心させるために大げさに言ったのだろうと思っていたんです…。
…さっきまでは。
先程 調べていると、世界にはしゃっくりをし続けるというギネス記録保持者がいて、その人は1922年から68年間しゃっくりをし続け、亡くなる1年前まで続いたそうです。
そんなこともありうるということは、先生が当時言っていたことが、本当だった可能性もありうるということで、ただただ「すっげぇえええーーーっ!!」とテンション爆アゲ リバイバルでした。
先生のおじいちゃんが、どのくらい若い頃からしゃっくりをしていたのかは聞きませんでしたが、長生きしていればギネス記録を更新している可能性も否定できないですよね。凄い!
ちなみに、そんなに昔のしゃっくりの話を未だに覚えていたのは自分でもビックリですが、先生の「はぁ?」みたいな顔も未だに忘れることができません。子供と接するときは優しい笑顔で接するように心がけましょう。
しかし、それだけ長くしゃっくりが続いていると、実際はテンションが上がるものではないようです(当たり前ですが)。特に心当たりがなく、長期間しゃっくりが続くような場合は病気の可能性もあるらしいのです。
脳からの一時的なイレギュラーではなく、神経系に異常があり、長期的に横隔膜が痙攣するような病気もあるとのことでした。3時間以上続くような場合や、頻繁に出るような場合は疑わしく、1日以上続くようであれば一度、内科などの病院に行くことをおすすめします。
しゃっくりの止め方
さて、話がほんの少しだけそれた気もしますが、しゃっくりの止め方を幾つかご紹介します。どれが一番効果があるのかについては個人差があるようなので自分にあったものを探してみましょう。
耳の穴に人差し指を入れる
この方法は、ツイッターでも話題になっていた方法で、医学的根拠のある方法として紹介されていました。
しゃっくりなのに耳?となりそうですが、耳で間違いありません。やり方は、両耳の穴に人差し指を突っ込んで、少々強めに抑えます。それを30秒から60秒くらい続けるとしゃっくりが治ります。
これは、耳の中の気圧が変化することで、迷走神経(胃腸と脳を直接つなぐ神経)という面白い名前の神経が刺激されて、しゃっくりが止まるという仕組みのようです。
本当に止まったという人も多いので、僕も試してみたいのですが、この方法を知ってからは未だ一度もしゃっくりが出ていないので、試したことはないです。ただ、手軽に出来そうなのでおすすめです。
水をコップの逆側から飲む
普通の常識のある人なら、水の入ったコップは手前側のふちから飲みますよね。ご安心ください。僕もその一人です。しかし、しゃっくりが出ている人は、奥側のふちに口を当て、立った状態から前屈しながら水を飲むと、しゃっくりが止まります。
この方法は、昔テレビでやっていたので知っている方も多いと思います。僕も小さいときに何度か試したことがあり、成功率は意外と高かったです。
しかし、わざわざコップに水を注ぐのも面倒だし、変な体制で飲むのも見られたら嫌だし、「これやるくらいなら治るの待つわー。」というほうが、僕の人生では多かったです。
逆に刺激を与える
刺激が原因でしゃっくりが起きていたはずなのに、刺激によってしゃっくりを止める方法があるそうです。横隔膜にON / OFF スイッチでもあるのでしょうか。不思議ですね。
例としては、舌をそっと10秒間くらい引っ張るとか、横隔膜付近(肋骨の下半分あたり)を抑えこむとかの方法があるようです。
他にも、刺激するタイプとして、甘いものを食べる、ご飯を1口飲み込む、普通に1杯の水を飲む、コメカミを強く押す、息を限界まで吸い込んだあとに息を止めて10秒後にゆっくり吐き出す、という方法がありました。
豆腐の原料を聞く
この方法は相手がしゃっくりをしているときに、いきなり「豆腐の原料は何?」と聞いて「大豆」と口に出して答えさせることで、しゃっくりを止めさせる効果があるといわれています。(正直 嘘くさい)
ただし、これを聞かれた相手は「え、突然なに?」みたいな感覚が必要みたいで、このやり方を知っていて「あぁ、あれね。」みたいな感じだったらダメみたいです。(面倒くさい)
理由としては、しゃっくりが止まらない!って思い込んでいるとなかなか止まらないそうなので、一瞬しゃっくりのことから頭を遠ざけてあげることで止まる場合があるそうです。だから質問自体は何でも良く、「菜の花の色は何色?」とかでも良いとのことでした。
そういえば、昔からいわれている、驚かしてもらうとしゃっくりが止まるっていう方法もこういう理屈かもしれませんね。(僕はそれでしゃっくりが止まった試しはなく、ちょっと不快なので止めてほしいですが。)
まとめ
しゃっくりは一般的に数分待っていれば治まるものなので、わざわざ何かをしてまで止めるまでもない気もしますが、人前で音が出てしまっているときは流石に早く止めたいですよね。
ですので、しゃっくりを止める方法を本当に実践したい場面というのは人前であることが多いと思うのです。そこで使えるしゃっくりの止め方としては、肋骨の下半分を抑える、コメカミを強く押す、息を吸い込んで10秒止める、くらいでしょうか。
耳の穴に人差し指を入れるやつは、手で耳を覆うようなポーズでやればギリいけるかもしれませんが、何やら深刻そうな感じにも見えるので、やる場合は自己責任でお願いします。
できれば、胃腸に負担をかけずに、しゃっくりが出る原因を避けて健康的な生活を送るのがベストなのですが、なかなか難しいので今回ご紹介したしゃっくりを止める方法を試してみてください。
それでは、また。
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