【注意】※この記事は便秘(宿便)に関する記事ですので、汚いことに言及せざるを得ない部分もあります。ご注意ください。
こんにちは、うんちが出にくいマコシャークです。(いきなり汚くてすみません)
僕が健康的な野菜メインの食事をしていた頃は全然そんなことはなかったのですが、食生活が偏るとすぐに便秘になってしまいます。
健康な人は、毎日快適な排便を可能にする高性能なシステムを体内に持ち合わせているようですが、僕の場合、3日に1回とかは普通です。もちろんそれ以上出ないときもあります。
便秘が長引いてくると不安になってくるのが、「便秘には死亡するケースもある」ということ。何の対策もとらずにそのままにしておくと、恐ろしい結果を招くこともあるのです。
「死亡」と聞いて不安になる方もいるかもしれませんが、ちゃんと対処すれば怖くありません。今回は便秘になってしまう原因から、僕がおすすめする改善方法までを説明していこうと思います。※今回もかなりの長文ですのでお急ぎの方は目次からどうぞ。
この記事の目次
便秘(宿便)で死亡したケース
まさに今便秘で苦しんでいるという方に対しては、脅かすようなことを書いてしまうのは 非常に心苦しく たいへん恐縮ではございますが、書きます。
1998年 21歳の日本人女性
この方は死亡する1年も前から便秘に悩んでいたそうです。たまに腹痛はあったようですが、一度も病院へは行かずに市販薬のみで対処していました。
死亡の2日前にはいつも通り仕事もしており、死亡した前日と当日は もともと仕事が休みで自宅にいたそうです。
死亡する1週間前に母親が彼女に会ったときには、お腹は膨らんでいなかったそうですが、死亡当日、家族に発見されたときには妊娠満期ほどに膨れており、トイレの前で死亡していたそうです。
死因は便秘の悪化による「腸閉塞(ちょうへいそく)」でした。腸閉塞とは腸が何らかの原因により詰まってしまう症状のことをいい「イレウス」とも呼ばれます。
彼女の場合、水分が抜けてコンクリートのように硬くなった真っ黒な便が数十センチにもわたり溜まっており、腸内にはなんと6.7kgもの便が詰まっていました。
解剖では腸がパンパンになっており、腸の一番太い箇所の周囲は32センチもあったそうです。腸内には沢山の便もそうですが、大量のオナラも発生しており、腸内の膨張はそれらが原因といわれています。
死亡の際には腹痛をはじめとする嘔吐などのショック症状がおこり、そのとき近くには誰もいなかったため、病院へは運ばれずに亡くなってしまったと推測されています。
周りには相談できなかったであろう、悲しい事件です。特に一人暮らしの人の場合には近くに人が居ないことも多いので、重度の便秘になる前の対処や予防が必須であるといえるでしょう。
便秘(宿便)の症状
便秘の症状なんて知ってるから書かなくていいよ!と思われるかもしれませんが、意外な症状にも便秘が関わっていることがあります。
腹痛の原因となる
正常な腸の状態であれば便が滞ることがないように、最低でも1日に1回は排便を行わなければなりません。これができていないと、便秘の症状がでやすくなります。
便秘の症状として挙げられるのが腹痛です。人によって腹痛の激しさは異なり、全く痛みがない人もいれば、1日分の便がたまってしまっただけで激しい痛みが出る人もいるようです。
腹痛の理由は様々ありますが、水分や食物繊維が不足して便が硬くなってしまった場合や体調の変化、便秘で腸がねじれている場合にも腹痛があるといわれています。
便秘はオナラも増える
便秘はオナラが発生しやすくなります。仕事などで人と会う機会が多い人には、かなりつらい症状だといえるでしょう。
このオナラが発生しやすくなる理由は「悪玉菌」という菌が関わっています。体外に排出するはずだった排泄物が体内に留まることにより、腸内環境は悪化し、そこで悪玉菌が増えてしまうのです。
腸内の悪玉菌は便を腐敗させてしまう働きがあり、腐敗した便はガスを発生させます。発生したガスは便の詰まった腸を通過してくるので、臭いも更に強くなるといわれています。
体臭や口臭の原因となる
便の腐敗はオナラを発生させるだけにとどまらず、有害物質も発生させてしまいます。発生した有害物質は腸から吸収されて血液の中に溶け出してしまうのです。
血液に混じった有害物質は体中をめぐります。この有害物質は肝臓で解毒されますが、汗や皮脂、吐く息から体外に排出される場合もあります。これが体臭になったり口臭になったりしているのです。
ちなみに臭いは、便の腐敗によって生まれた有害物質ですので、便臭ににているそうです。もう一度いいます。この体臭と口臭は、便臭ににているそうです。気をつけましょう。
ニキビや肌荒れもでてくる
体をめぐった有害物質が汗や皮脂から排出されるという話をしましたが、その際に臭いだけではなく、ニキビや肌荒れも引き起こしてしまいます。
肌の細胞は、もともと肌の汚れなどを排出する働きがあるのですが、有害物質の排出をしていると、その処理に手間取られてしまい、通常行うべき皮膚の代謝が不十分になることがあります。
そのため、汚れが皮膚に残ってしまい、ニキビや肌荒れが発生してしまうという仕組みです。
太りやすくなる
便秘でお腹に便が溜まって、お腹が出て見えるとかいうことではありません。便秘は太る原因となります。体をめぐった有害物質は全身の細胞の働きを弱め、新陳代謝を低下させます。
新陳代謝とは、内臓や皮膚、髪の毛や爪などの、体中の様々な細胞が新しくなる現象によく使われる言葉です。
新陳代謝を行うには多くのエネルギーを消費しているのですが、有害物質によって新陳代謝が低下すると、消費するエネルギー量も低下してしまうので、太りやすくなってしまうのです。
他にも腸内に便が溜まっていると消化に時間がかかって余計にエネルギー源を吸収してしまったり、ホルモンバランスの崩れから皮下脂肪がつきやすくなったりして、太るといわれています。
便秘は女性の大敵
細かいものを挙げるとまだまだ症状はありますが、女性にとっては本当につらい症状ばかりです。そして、便秘はホルモンバランスが崩れやすい女性に多いのも確かです。
今、便秘だという人は当てはまる症状も多かったのではないでしょうか。しかし、逆に言えば便秘を治せばこれらの症状が治まる可能性があるということです。
この記事の後半では、僕もよくやっている、簡単に便秘を治す方法を紹介しますので、おつきあいください。
便秘(宿便)の原因
3日以上排便がなかったり、1週間に2回以下の排便である場合に便秘(宿便)と呼ばれることが多いですが、便秘になる原因は様々なものがあります。
食物繊維の不足
食物繊維には2種類あり、「水溶性」食物繊維と「不溶性」食物繊維があります。どちらも排便を助ける効果を有する食物繊維ですので、両方バランス良く摂取するのが望ましいです。
水溶性食物繊維は、昆布やワカメ、もずくなどの海藻類などに含まれている食物繊維で、保水性が高く、有害物質を吸着して体の外へ出す働きがあります。善玉菌のエサにもなるので、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らします。
不溶性食物繊維は、トウモロコシや雑穀などの穀類、こんにゃくなどに多く含まれており、便のかさ増しや排便を促す働きがあります。
これらはどちらか一方ではなく、バランスよく取ることが求められます。理想的な割合は「水溶性が1、不溶性が2」といわれています。
例えば不溶性ばかり摂ってしまうと、便の水分が必要以上に奪われて硬くなる可能性があるので、最悪の場合は便秘を悪化させます。ただ、水分も併せてとるようにすると緩和できるそうです。
水分の不足
便が硬くなると排便しにくくなるだけでなく、腹痛の原因となったり、お尻を痛める原因にもなります。主成分が水分である便を硬くする原因は、やはり水分不足です。
汗をよくかく人は特に体内の水分が失われやすく、便を柔らかくするための水分が不足してしまう場合があります。また、水分量が少なくなると便の量も減り、腸の動きが弱くなるともいわれています。
自律神経の乱れ
自律神経とは、消化器、呼吸器、循環器などの働きを制御している神経のことです。自律神経の機能を総合的に調整している「視床下部(ししょうかぶ)」と呼ばれる脳の一部は、心理的な影響を受けやすくなっています。
メンタルの弱い上司が誤った支持を出してしまうかのごとく、過度の不安やストレスを受けると様々な器官に影響がでます。もちろん、腸も例外ではなく、便秘の原因となってしまうのです。
運動不足
運動不足がなぜ関係あるのかというと、その理由の一つに筋力の低下が挙げられます。排便の際のいきむ力は、実は腹筋の力なのです。
腹筋に力をいれることで腹圧が上がり、大腸が刺激されることになります。すると、便を肛門へ送る腸の動きが促進されるのです。運動をせずに腹筋の力が弱まってくると、腸の動きも弱くなり、便秘になりやすくなるということになります。
また、運動不足が及ぼす悪影響は筋力だけの問題ではなく、先程の自律神経にも関わってきます。運動は自律神経の一つである副交感神経の機能を高める作用がありますが、運動不足の人はその機能が弱まります。
副交感神経は自律神経の中でも消化器官に関わる神経であり、便秘の原因にも大きく関わっているのです。
便秘(宿便)の改善方法
便秘を改善する方法は、生活のサイクルを見直して便秘になりにくい習慣を作る方法と、とりあえず一時的に今の便秘をリセットする方法があると思っています。
もちろん、一番良いのは生活を改めて便が出やすい体づくりができることですが、慣れるまでに時間がかかったり、今、なんとかしたいという人も多いでしょう。
そこで、生活は少しずつ改善しながら、便秘になってきたなと思ったら一度リセットするというようなことを繰り返すやり方で徐々に体を正常に戻していくのが良いかもしれません。
まずは僕がよくやっている便秘の状態をリセットする方法から説明します。
お茶を飲むだけ
「センナ茶」というお茶を1杯飲むだけです。最近は薬局でも売っていて簡単に購入することができます。写真の「センナ」は近くの薬局で買いましたが、Amazonや楽天とかでも売っています。
僕がセンナ茶を知ったのは海外で一人暮らしをしているときでした。
海外の食事が口に合わず、日本のものが売られているお店でカップラーメンなどの体に悪い物ばかりを買って食べていたのですが、見事に便秘になりました。便が硬くなって切れ痔でお尻から血が出るほどです。
痔で海外の病院に行くなんて絶対イヤだったので、ネットで血まなこになって探した改善方法の一つとして紹介されていたのがセンナ茶です。それまで日本の薬局で見たことがなかったのですが、海外の薬局には「SENNA」と書かれたティーバッグが普通に売っていました。
試してみると、ヤバかった。でーるわでるわ。SENNAを午前中に飲んだら、夜にはトイレに行きたくなり、柔らかくなった便が全部出てきました。それだけなら最高だったんです…。それだけなら。
海外の SENNAは強力だったのか、次の日も朝からトイレに行きたくなり、5回くらいは仕事中に席を立ってトイレにこもるほどでした。もう下痢に近い。それでもつらかった便秘が治るので週末の休みの前とかに飲んでいました。すると切れ痔も徐々に治っていきました。
現在は日本に居るのですが、やっぱり体質なのか便秘がちです。そこで今度は日本の薬局で買った、センナを試してみたのですが、凄く良かった。ちょうど良い。
初日は夕方くらいに飲んで、その次の日はSENNAの下痢の恐怖に備えて、来るか来るかと怯えていたのですが、来ない。何ともないし、むしろ出ない。日本のは弱すぎるのかと思って、また夕方に飲んでみました。
すると次の日の昼くらいに、しっかり出ました!SENNAの下痢の症状は全くなく、自然に柔らかくなった便が出たという感じでした。凄い。日本人のこと分かってる!!(まぁ、日本人が日本人向けに作ったのですから当然ですね…)
僕の場合は、改善には2日程かかりましたが、効きすぎるより良いと思います。まじで。値段も凄く安いので常備しておくと良いかもしれません。
僕が買ったセンナの用法は以下のとおりです。
大人(15歳以上)は、熱湯150mL~200mL中に1日量1包を入れ、とろ火で15分間煮た後に分包を取り去り、なるべく就寝前に1回、煎液の1/2量~全量を服用してください。ただし、初回は最少量を用い、便通の具合や状態を見ながら少しずつ増量又は減量してください。
僕は煮るのが面倒なので、カップにお湯とティーバッグを入れて待つだけにしていました。ちゃんとやってたら効果がでるのはもっと早かったのかもしれないです。味は特に癖もないし、飲みやすいお茶なのでオススメです。
ただし、毎日飲むことはしないようにしてください。これはあくまで一時的な改善策です。毎日飲むと副作用として、センナなしでは便が出せなくなってしまうという依存的な体になりかねませんので注意しましょう。
便秘の体を変えていく
センナはほんとに凄いですが、毎回頼る訳にはいきません。少しずつでも体質を変えていく努力が必要です。まずは口に入れるものから変えていきましょう。
便秘に良いとされる食べ物は、チーズ・ヨーグルトなどの乳酸菌やビフィズス菌が豊富な食べ物だけでなく、水溶性食物繊維がとれる、ひじき・ワカメ・もずくなどの海藻類、不溶性食物繊維がとれる、トウモロコシ・雑穀などの穀類やこんにゃくなどを食事に盛り込みましょう。
水溶性と不溶性のバランスが良く、食物繊維も豊富な食べ物はごぼう・枝豆・アボカド・納豆・オクラなどがそうですので、バランスをとるのが難しいという方にはこれらの食べ物が非常におすすめです。
水も十分に取るようにし、1日に1.5L~2Lを目安に飲むようにしましょう。特に朝は喉が乾いていることが多いですよね?人は寝ている間に、汗をかいたり呼吸をしたりすることによって水分が失われていきます。朝は特に水をしっかりとるようにしてください。
また、できる人は運動をする習慣をつけましょう。忙しい生活の中で運動する時間をつくるのはけっこう難しいものですが、運動の習慣は便秘以外の病気対策にもなります。積極的に運動を始めてみましょう。
運動は一般的な腹筋のトレーニングやウォーキングなどが効果的です。しかし、過度な運動は逆効果になる場合もあるようです。適度な運動を毎日続けることがベストです。
便秘を改善するツボというのもあるようです。ツボは科学的な根拠がない場合が多いですので、僕はあまり信用していませんが、気になる方はやってみても良いと思います。
天枢(てんすう)と呼ばれるツボは、おへそから左右に指の幅3本分くらい離れた点にあります。そこを人差し指から薬指の3本の指の腹で同時に軽く押すようにマッサージしてください。
大巨(だいこ)と呼ばれるツボは、天枢から更に指の幅3本分くらい下にあります。こちらは親指で押しましょう。天枢も大巨も押し過ぎには十分注意してください。また、妊娠中の方はしないほうが良いと思います。
食べ物、水、運動、ツボについて紹介しましたが、これらは既に腸が便秘状態であると効果が薄れるものも中にはありますので、センナなどで一度リセットしてからのほうが良いでしょう。
ここまでやれば便秘もすぐに解決できるのではないでしょうか。続けるのはけっこう難しいですが、僕も頑張って改善していこうと思います。
まとめ
便秘は放おっておくと死亡するケースもあるので、自分でなんとかできないと感じたらすぐに病院へ行きましょう。病院は消化器内科や胃腸科、便秘外来などの専門性の高いところが良いです。
便秘の症状は腹痛だけでなく、体臭・口臭、肌荒れ、オナラ、太りやすいなど、困ることばかりでストレスも溜まります。早めに治すようにしましょう。
便秘の治し方は、センナなどで一度お腹の中を綺麗にした後、食生活の改善や運動などで体の体質から変えていくようにするのが一番良いと思います。
自分も便秘気味なので、今回、かなり調べていた中で感じたのは、便秘は薬などで一気に治すようなものではなく、生活にちょっと気をつけるということを続けていくことで自然に治っていくものなんだろうと強く感じました。継続って大事なんですね。
それでは、また。
〈 ﹏´ ›› ∋ )≪ サメーーー