こんにちは、ホルモン焼きの飲み込むタイミングがいまいちよく分からないマコシャークです。
ホルモンと聞くとそんなことばかり考えてしまいますが、もちろん今回 話題にするホルモンはそのホルモン(内蔵)ではありません。脳などから分泌されるほうのホルモンです。
※↑の絵は刃牙が脳内麻薬エンドルフィンを出すシーンのパロディです。出てる感が伝わってくる感じが凄く好き。
さて、前回は脳や自律神経についての話でしたが、ホルモン・神経伝達物質のことまで収まりきらなかったので2つに分けたということです。ちなみに前回の記事はこちらです。
前回もお話しましたが、この分野は一般人の僕らにはメチャクチャ難しい分野ではありますが、よく体の症状に関わっているので僕のブログ記事にもよく出てくる存在なんです。
だから、調べごとをしていてホルモンの名前を見かけると、「あーっ!こいつ!別の記事で ひときわ輝いてた脳内物質じゃんっ!!」ってなるやつが多いんですよ。
だったらもう、そいつらの体への影響とかを覚えちゃって、「あぁーあのホルモンね、あいつなら確かにそういう症状でるよねっ!!」みたいな感じのほうが理解が深まると思うんです。
もしくは、覚えられなくてもこの記事を見返せば、「あー、あいつだったか!」って分かるような、卒業アルバムみたいな記事になれば便利ですよね。
だから自分のメモとして、ヤンキーだったノルアドレナリン先輩とか、優しかったセロトニン先輩とかのことを忘れないように、かなりザックリとした特徴だけを簡単にまとめた卒アルにしようと思っています。
とりあえず今まで出てきたやつとか有名なやつをまとめていけば、今後の記事にもきっと出てくるだろうから、役に立つだろうという考えのもと書いていきます。
ただ、この記事より後にメチャクチャ登場してくるような、新学期デビューするやつもいると思うので、そういうやつがいたら出来るだけこの記事に追加していくつもりです。
この記事の目次
ホルモンと神経伝達物質の違い
ホルモンと神経伝達物質は、どちらも情報を伝える物質ですが、これらは信号の出し方の仕組みが違うため区別されます。
ホルモン
ホルモンとは、特定の臓器などでつくられたあとに血液中に放出され、全身をめぐりながら複数個の目的の器官の細胞に情報を伝えるための物質のことです。
目的の器官の細胞には受容体があり、その受容体が血中のホルモンをキャッチすることで信号が伝わるという仕組みです。
神経伝達物質
経伝達物質も信号を伝えるための物質ですが、血液中に放出されるわけではなく、神経から神経に情報を伝えるための物質です。
神経と神経は連結しているようにみえるのですが、実は少しだけ離れており、神経伝達物質を放出する側と受け取る側に分かれてます。受け取る側は受容体を持っており、情報を受け取ったらまた次の神経に情報を渡すという仕組みで目的の筋肉細胞まで情報を伝えるのです。
よく登場するホルモン
それでは、僕の記事でもよく出てくるホルモンを紹介していきます。
三大神経伝達物質
ホルモンを紹介します。と、言っておいて何故いきなり三大「神経伝達物質」なのか。さっき別物だって言ったじゃん!と聞こえてきそうですが、実は情報伝達物質の中には、ホルモンにも神経伝達物質にもなりうるものがあり、同じ物質でも血液中に放出されるのか神経に放出されるのかによって変わってくるそうです。
その中でも三大神経伝達物質は体にとって重要な役割を果たすので、これらの3つの物質から紹介しようと思います。
ドーパミン
ドーパミンとは、快感・やる気、学習能力・記憶力、運動機能などの働きを司る物質です。これらの機能は、まとまりがないバラバラの機能に見えますが、あまりそうとは言えません。
例えば、何か行動をとったときにドーパミンが分泌されると快感を感じます。すると、その行動と快感の因果関係を脳が記憶し、また快感を感じたい!と思って、やる気に繋がります。そして、その一連の流れを効率化しようとして記憶・学習し、その行動の効果を大きくするために運動機能も向上するのです。
また、ドーパミンは次に紹介するノルアドレナリンをつくるためのものでもありますので、感情が高ぶるような作用も一緒にでてくることになります。
効果 | 快感・意欲の向上、学習能力・記憶力・集中力の向上、疲労感の減少、ストレスの解消、運動機能の制御など。 |
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メリット | ストレスを感じずに何かに集中して没頭でき、モチベーションアップも期待できる。 |
デメリット | ついやってしまう悪い習慣なども依存的になり、その習慣が行えないとストレスになる。タバコのニコチンは無理やりドーパミンを放出させる麻薬作用がある。 |
増やす方法 | 笑う、恋をする、感動する、趣味、運動をする、など。タバコの麻薬作用を使うと脳は自分の力で分泌するのを止めるので依存性が強くなる。 |
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ノルアドレナリン
ノルアドレナリンとは、興奮作用などに関係する神経伝達物質です。ノルアドレナリンが交感神経を刺激すると心身を興奮させ、闘争や逃走(前回の交感神経のとこで出てきたやつ)に強く働きかけますので、生存するための力を発揮させる物質といえるかもしれません。
また 緊張感を与える働きもあるため、適度なノルアドレナリンの量であれば程よい緊張感が得られ、意欲・集中力・判断力の向上が期待できますが、ノルアドレナリンの量が多いと過度な緊張がおこり、ストレスを感じてしまいます。
しかし ノルアドレナリンは、そのようなストレスが繰り返されることで順応しようとします。初めて人前で何かを行うときには とても緊張したりしますが、何度も繰り返すことで慣れていくのは このような順応作用が原因の一つであるといわれています。
ちなみに、ノルアドレナリンとアドレナリンは別物です。どちらも興奮を招く、似たような効果がありますが、主にノルアドレナリンは脳に働きかけて感情を高ぶらせ、アドレナリンは肉体に働きかけて運動能力を高めます。
ただし、ノルアドレナリンはアドレナリンをつくりだしますので、ノルアドレナリンが出たらアドレナリンも出るということになります。(ドーパミンはノルアドレナリンをつくるので、ドーパミンが出たらノルアドレナリンとアドレナリンが出るともいえるでしょう)
効果 | 興奮作用、覚醒作用、緊張、心拍数・血圧の上昇、学習能力・記憶力・集中力・意欲の向上、ストレスへの耐性など。 |
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メリット | アドレナリンをつくり、心身ともに興奮させて運動能力を高めたり、適度な緊張で集中力などを高める。 |
デメリット | 不安や恐怖などの感情も増幅されるため、落ち着きがなくイライラする。キレやすくなり、攻撃的になる。 |
増やす方法 | ノルアドレナリンをつくるチロシン、フェニルアラニンを含む食品(大豆や乳製品など)を摂取するなど。または、ドーパミンの分泌を増やす。 |
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セロトニン
セロトニンとは、ドーパミンやノルアドレナリンの行き過ぎた効果を鎮め、精神的な安定や安らぎを与える神経伝達物質です。いわゆる幸せホルモンの一つでもあり、セロトニンが少なくなると感情が高ぶって暴力的になったり、鬱病になったりします。
セロトニンはリラックス効果やストレスを緩和する効果があり、睡眠ホルモンとして有名なメラトニンをつくる物質でもあるため、睡眠の質にも影響するといわれています。
効果 | 精神の安定、呼吸の安定、記憶力・運動機能の向上、体内時計を整えるなど。 |
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メリット | ストレスを抑えて心を落ち着け、リラックスすることができるので、睡眠の質も高めることができる。 |
デメリット | 特に見あたらないが、薬などが原因でセロトニンの濃度が過剰になりすぎると逆に、緊張や興奮、高血圧や痙攣、錯乱などの症状が出るセロトニン症候群になる可能性があるといわれている。 |
増やす方法 | 早寝早起き、日光を浴びる、よく噛んで食べる など。または、セロトニンをつくるトリプトファンを含む食品(大豆や乳製品など)を摂取する。 |
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睡眠ホルモン
先程も出てきたメラトニンは睡眠ホルモンと呼ばれ、目を覚ましているときと寝ているときの切り替えを行う、大事な役割を果たすホルモンです。
メラトニンは体内時計との関係があり、朝起きて日光を浴びると分泌が止まり、眠気がおさまりますが、そこから体内時計の14~16時間後にまた分泌され始めるため眠気が出てきます。
つまり、簡単に言うとメラトニンは強い光によってリセットされる人間の活動の仕組みをつくっているのですね。だから、寝る前にスマホやパソコンの強い光を浴びたりすると、なかなか深い眠りにつけなくなるのです。
ちなみに、年配の方って朝起きるのが早いじゃないですか。それには年をとるとメラトニンの分泌量が減ってくることが関わっており、それが睡眠時間が減ってくる主な原因となるといわれています。
効果 | 体内時計のリセット、不眠症の改善、免疫力の向上、抗酸化作用、代謝の促進など。 |
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メリット | 生活のリズムを整えて良質な睡眠を促し、健康を保つことができる。 |
デメリット | サプリなどで人為的に過剰摂取すると、睡眠障害、腹痛、吐き気、下痢などの症状が出る場合がある。 |
増やす方法 | 規則正しい生活、朝に日光を浴びる、軽い運動をする、真っ暗にして寝るなど。または、キャベツやレタス、白菜などのメラトニンが含まれている食べ物を摂取する。 |
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幸せホルモン
幸福感が得られるホルモンは幸福ホルモンと呼ばれますが、その中でも よく話題となるのは三大神経伝達物質のセロトニンです。しかし、最近ではオキシトシンも新幸福ホルモンとして注目されているようです。
オキシトシン
オキシトシンとは、母乳を出すためのホルモンであり、お母さんしかオキシトシンを出すことができないと考えられてきました。そのため、お母さんホルモンと呼ばれることもありました。
しかし、研究が進み、男性や未婚女性なども濃度は比較的少ないものの、オキシトシンを分泌できるということが明らかになり、さらにストレスを緩和する効果があるということが分かったそうです。
他にもオキシトシンは、愛情ホルモン、恋愛ホルモン、とも呼ばれるそうで、みんな勝手に呼びすぎ感がすごいですが、人が感じる愛情にも関わっているホルモンなのだそうです。
効果 | 血圧・心拍の減少、ストレス軽減、学習効率の向上、癒し効果など。 |
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メリット | 幸福感が得られ、ストレスの軽減が期待できる。また、対人関係では愛情表現の豊かさ、信頼関係などの絆を深めるような効果もあるといわれている。 |
デメリット | 自分の集団のために他の集団を犠牲にする傾向があることや、妬み感情が強くなるといわれている。 |
増やす方法 | 絆を深めたい相手とのハグや握手などのスキンシップや、マッサージ、食事中の会話など。または、感動する、関係の深いセロトニンを増やすなど。 |
関連記事 | 愛とは何か など。 |
若返りホルモン(成長ホルモン)
いろんな名前がついたホルモンがありますよね。僕の推測では、人々の興味を引くような名前をつけて流行らせ、そのホルモンを分泌させるサプリメントとかを売ろうとしている経済的陰謀の流れがあるのかなって思ったりしています。
さて、若返りホルモンも複数種類のホルモンの総称なのかと思いきや、僕が調べた限りでは成長ホルモンのことを指すようでした。成長するのに若返るなんて不思議ですね。
ただ、咀嚼の記事で若返りホルモンとしてご紹介したパロチンは、成長ホルモンの一種なのだそうで、成長ホルモンにも種類があるのであれば、やっぱり複数種類のホルモンがあるかもしれないです。(調べてもよく分からなかった)
成長ホルモンとは、成長や代謝を司るホルモンであり、分泌量は20歳あたりでピークを迎えて どんどん減っていくそうですが、分泌量を増やすことでアンチエイジングや代謝が良くなる効果が期待できるそうです。
効果 | 身体(身長・筋肉・骨)の成長、代謝の促進、老化防止、脂肪分解作用など。 |
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メリット | 丈夫で美しい身体を保つ効果がある。筋力アップ、バストアップ、髪のツヤ、肌のハリなども期待できるといわれている。 |
デメリット | 投薬などで人為的に過剰摂取すると、ストレス、関節痛、発疹、頭痛、吐き気などの症状が出る場合がある。また、血糖を上げる働きがあるため、糖尿病の方の投薬は禁止されている。 |
増やす方法 | 食事前の空腹感、筋トレなどの無酸素運動、オルニチンやアルギニンを含む食品(大豆や乳製品など)を摂取するなど。または、深い眠りが必要なため、メラトニンを増やすなど。 |
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まとめ
例えば、何かに没頭できるドーパミンを意図的に増やして、飽きっぽい性格を直したりとか出来るかもしれないと考えると、面白いですよね。(実際は副作用として他のところにも悪影響がでそうだけど…)
ホルモンや神経伝達物質のメリットやデメリットを把握しておけば、今まで勝手に制御されていた脳も、ある程度は自分でコントロールできるのかもしれないですね。
ただ、脳についてはまだまだ解明されていないことは多いですし、今あるメリット・デメリットが大きく覆される可能性もありますので注意してください。思わぬ重大なデメリットが後から発覚する可能性もあるかもしれません。
また、今回僕がまとめた情報も、僕の不十分な理解や解釈の違い、もとにした資料が間違っているなどの可能性もゼロではないので、その点はご容赦ください。
それでは、また。
〈 ﹏´ ›› ∋ )≪ サメーーー