こんにちは、くしゃみが1回出たら無限に出続けるときがあるマコシャークです。
本当にやめてほしいのは、カミソリタイプの髭剃りをしているときによくくしゃみが出ること。シェービングフォームを塗りたくってるから鼻をかむことも出来ず、手も足も出ないことをいいことに何度も何度もくしゃみがでるのです。
そんな無抵抗の人間を蹂躙するかのような残虐非道のくしゃみですが、一体なぜくしゃみが起こるのでしょうか。まぁなんとなく、誰かが噂話をしているわけではないっていうのは分かるのですが、何がそうさせているのかも気になります。
よく考えてみるとくしゃみって不思議ですよね。どういう仕組みで、あんな発作みたいな動きと爆発的な吐息が生まれるのか…。
ちなみに僕の父のくしゃみの声は「ヘックション!」ではなく「ヴァアアッッックンンッ!!」です。
くしゃみのことも知りたいけど、鼻づまりについても知りたいという勉強熱心なかたはご一緒に↓こちらの記事もどうぞ。
この記事の目次
くしゃみの仕組み
くしゃみの仕組みを知ったところでどうなるんだ…という感じかもしれませんが、鼻に異物が入ってきてから、くしゃみがでるまでのプロセスを詳しくお伝えします。
くしゃみが出るまでの仕組み
例えば、鼻に花粉やハウスダストなどの異物が入ってきた場合、鼻に存在するマクロファージと呼ばれる白血球の一種が異物を捕食します。ただ、こいつの凄いところは退治するだけでなく、その情報をリンパ球に伝えるところです。
リンパ球とは、免疫機能の重要な役割を担っている白血球の一種で、マクロファージから受け取った情報をもとに異物に対抗する抗体をつくります。抗体とは、次にその異物が入ってきたときに作用する罠みたいなものです。抗体はアレルギー誘発物質を持ったマスト細胞と結合します。
そして、抗体はのこのこやってきた異物と結合して無害化しますが、その際にマスト細胞のアレルギー誘発物質が放出されます。すると体は鼻づまりやくしゃみなどのアレルギー反応を起こし、異物をこれ以上体内に入れないようにするわけですね。
つまり、アレルギー反応はもともと体を守るためのシステムだったのですが、これが過剰に反応してしまうことで、くしゃみが止まらなくなったりする悪い影響がでるのです。
くしゃみの動作
くしゃみとは、鼻の中のウイルスやホコリなどの異物を、激しい吐息とともに追い出そうとする運動で、先程のような仕組みで引き起こされる反応のことですが、不随意運動という反射的なものなので無意識のうちにでてしまいます。
くしゃみを寸前で止める方法も後でご紹介しますが、やはり くしゃみはそのような意味があって出るものですので、無理やり止めることはあまり良くないといえるでしょう。
でも、くしゃみって結構厄介なものですし、何度もでると疲れてきますよね。くしゃみは激しい呼気を出すために上半身の筋肉を瞬間的に激しく使うため、何度もくしゃみをすると体力が消耗して疲れてきます。
この運動が どれくらい激しい運動なのかというと、くしゃみによって出る呼気の速さは時速約300kmにもなるといわれており、新幹線の最高時速285kmよりも速いのです。
また、くしゃみ1回でカロリーを約4kcalも消費するらしく、これは100mを走ったときと同じくらいの消費量と言われています。
じゃあダイエットにいいじゃん!
…と思って「くしゃみダイエット」で調べてみると、いましたいました。同じような考えをもつ同志たちが結構いました。意外にもたくさんヒットしたので有名なダイエットなのかとも思いましたが、実際はかなり危険なもののようです。
ダイエットをしようとした人ではないですが、こんな人も…
私の場合、風邪と花粉症が一度に来て、くしゃみ連発のあとに咳をしまくってたら、腹筋どころか背中までいたくなっちゃいました。そして胸に激痛が走るので病院に行ったら、肋骨が2本もおれていました。しかし体重は、なんと!8キロ減りましたよ。本当に辛いので、あまり嬉しくないのですが。
くしゃみはダイエット目的じゃなくても、実際に肋骨を折るケースや、ぎっくり腰を引き起こすケースもあるほど激しい運動を無意識的に行いますので、十分に気をつけたほうがよさそうです。
くしゃみの原因と改善方法
くしゃみにはアレルギーだけではなく、様々な理由が存在します。その理由によって改善方法も違ってきますので、それぞれの原因と改善方法をお伝えします。
アレルギーによるくしゃみ
アレルギーがでる仕組みは既に説明したとおりですが、アレルギーの原因となる物質であるアレルゲンの種類は多岐にわたり、花粉、ハウスダスト、動物の毛、ダニ、カビなどがあります。これらが多い場所にいると、抗体が過剰に反応してくしゃみが出ることがあります。
また、このような鼻炎をアレルギー性鼻炎といい、特定のアレルゲンに対して過剰なまでの反応が出てしまうことがあります。3回以上くしゃみが連続して出て止まらないような場合はこのタイプが多く、花粉症なども疑わしいようです。
モーニングアタック
モーニングアタックという言葉をご存知でしょうか。朝のテレビ番組とかにありそうな名前ですが、全然違います。モーニングアタックとは、朝起きたときに花粉症などのアレルギーが原因で鼻炎の症状がでることです。
なぜそのようなことが起きるのかというと、寝ている間に部屋のアレルゲンが布団や衣服などに降り積もり、起きたときにそれが一気に舞い上がって鼻炎が起こりやすい状態が出来上がってしまうというのです。
また、寝ているときは体を休めているので自律神経の副交感神経が優位になっていますが、起きて活動をしだすと交感神経が働いてくるため、一時的に両者のバランスが崩れてしまいます。それが鼻づまりやくしゃみを助長してしまうようです。
この場合の自律神経の乱れは一時的なものなので問題ありませんが、直接的な原因であるアレルゲンが舞い上がるのは避けたいものですね。
改善方法
一番良いのはアレルゲンが多い場所に近寄らないことですが、どうしてもアレルゲンの多い場所にいないといけない場合はマスクをしておくのが良いでしょう。
特に花粉の場合は外出時にマスクをして、帰ってきたら服についている花粉を払ってから家に入るようにしましょう。また、花粉の季節には天気予報などでも花粉の情報を伝えていますので、花粉の量が激しいときにはなるべく外出を避けましょう。
ハウスダストの場合は掃除をするだけで大きく効果が表れます。週に数回は掃除機をかける習慣をつけましょう。布団はこまめに太陽に当てるようにしてダニを除去する必要がありますが、それは結構面倒なので、最近では布団クリーナーというものが人気です。
↓これはAmazonで半端なく高評価が付いている布団クリーナーですが、ハウスダストを98%以上除去でき、毎分/約8000回のたたき機能、クッションやソファーなどのアレルゲンも表面に浮かせて吸い取ることができるそうです。
他には空気清浄機なども有効です。これらのアイテムを利用したり、アレルゲンを体内に入れない工夫をすることでくしゃみを防ぎましょう。
風邪によるくしゃみ
風邪を引くのは鼻の中にウイルスが入ってくることが原因の一つとして挙げられます。鼻の粘膜からウイルスは体内に侵入しようとしてきますが、それを防ぐためにくしゃみが出るのです。
そのため風邪を引いている最中よりも、風邪のひきはじめにくしゃみが出ることが多いようです。
改善方法
この場合はもちろん風邪を治すことが大事です。栄養を摂って免疫力を高めたり、体温の管理、睡眠時間の管理をすることで風邪は早く治ります。
風邪の治し方は↓こちらの記事で詳しく書いていますので参考にしてください。
温度差によるくしゃみ
例えば暖房のきいた部屋から寒い外に出るとくしゃみがでることがあります。
これは寒冷差アレルギーと呼ばれる現象で、体温調節を司っている自律神経が急激な気温の変化(目安として7度以上の差)に耐えられなくなったときに起こりやすい病気です。
この病気は急激な温度差で血管に影響がでることで起こります。普段、暖かいところでは血管は拡張し、寒いところでは収縮しているものなのですが、急激な温度変化によってその機能が狂ってしまうのです。そのため、寒冷差アレルギーの正式名称は血管運動性鼻炎と呼ばれます。
この血管の異常が原因で起こる症状としては、花粉症などのアレルギー性鼻炎と同じような症状がでるため「アレルギー」という言葉がついているようですが、何かのアレルゲンが原因というわけではなく、アレルギー反応でもない病気です。
改善方法
温度差が激しい時は毎回くしゃみが止まらなくなるという人は、病院で薬物治療や手術もできますが、それ以外に自分でできる寒冷差アレルギー対策としては、生活習慣を見直して自律神経を整える必要があります。
規則正しい生活や偏りのない食事、適度な運動などで生活のリズムを整えましょう。また、タバコの煙は鼻の粘膜に悪影響が出るので、喫煙は控えるようにしましょう。
光によるくしゃみ
強い光、特に太陽光を見るとくしゃみが出ることってありませんか。これは光くしゃみ反射というもので、光の刺激が反射的にくしゃみを誘発させる現象のことをいいます。
強い光を見てくしゃみが出たりする人は4人に1人の割合だといわれていますが、個人的にはもっと多いような気がします。僕もくしゃみが出そうで出ない時は強い光を見て誘発することをよくやりますし、もっと一般的な現象のような気がします。
なぜ誘発されるのかについては、未だ明らかになっていないそうですが、光の刺激を伝える神経が鼻の神経と交錯して、鼻がムズムズした感じがすると勘違いさせているからではないかといわれています。
つまり、これは特に病気などではなく、眩しいと感じている瞬間にしか作用しないものなので、くしゃみが止まらなくなるというようなことはないようでした。
改善方法
光を見ないようにする。
物質によるくしゃみ
アレルギー性のない細かいゴミなどが単に鼻の中を刺激してくしゃみが出ることもあります。例えばティッシュを細く丸めて、こよりを作り、鼻を刺激するとくしゃみがでますよね。
さらに言うと、コショウもそうです。コショウは高い誘発率でくしゃみを誘うアイテムとして有名ですが、これはコショウのスパイシーな刺激が普通の異物よりも鼻に作用するために起こることなんですね。
ちなみに僕はお酒を飲んだときもくしゃみが出ます。普通のビール(5%)までは出ないのですが、ちょっと強めビール(6%)になると出るのでそのあたりが境目のようです。これもおそらく鼻を通るアルコールのにおいが鼻の粘膜を直接刺激しているからだと推測しています。
ただ、お酒を飲みすぎるとアセトアルデヒドが原因でくしゃみが止まらなくなるアルコールアレルギーというものもあるようです。僕の場合は飲んだ瞬間にくしゃみが出るため、おそらく別物ですが、アルコールアレルギーは重度の場合はアナフィラキシーショックを起こすこともありますので注意しましょう。
改善方法
鼻に異物をいれないようにする。
くしゃみの危険性
くしゃみは骨を折ったりぎっくり腰になったりするという話はしましたが、体が丈夫な人でも危険な場面はあるはずです。
例えば、沸騰したてのお湯で注いだコーヒーのカップを手に持っている場合などがそうです。どこかに置く場所があれば良いですが、とっさに くしゃみがしたくなって置く場所が見当たらなかった場合、コーヒーをこぼさずにいられるでしょうか。
また、車の運転中も非常に危険です。くしゃみをすると目をつぶってしまったり、上半身の制御がきかなくなるとハンドルを誤った方向にきってしまうこともあるのです。
実際に2012年に、自動車の運転中にくしゃみをしてハンドルをきってしまい、歩道にいた園児をはねて死亡させた事件がありました。その事故を起こした53歳の女性は、自動車運転上の注意義務を怠ったとされ、禁錮2年、執行猶予5年が言い渡されました。
くしゃみのせいだから悪くないとは言えないのは当たり前ですが、元保育士だった加害者の女性にとっては大きな重荷を背負う、いたたまれない事件となりました。
これらのような危険な場面では、一時的にでも、くしゃみを我慢する必要があるかもしれません。しかし、自分の意思だけで止めることは難しいと思いますので、くしゃみの止め方をご紹介します。
くしゃみの止め方
危険な状況もそうですが、今くしゃみしたら恥ずかしいなってときに使ってください。ただし くしゃみは普段、体の防衛反応として出るものですので、くしゃみを出せるときは出したほうが良いと思います。
鼻の下を押す
鼻の周りにはツボがあるらしく、押すとくしゃみが止まるようです。中でも、鼻の下にある禾髎(かりょう)と呼ばれるツボは僕も試してみたら本当に止まりましたので、一番使えそうな方法だと思いました。
しかし、ある程度の余裕は必要なようです。鼻がムズムズして息を吸いはじめた段階ならまだ間に合う感じですかね。でもムズムズが消えるわけではないので、すぐに次がやってくる可能性はあります。
舌で上顎を押す
人前で鼻の下を押すなんて出来ないわというシャイな人におすすめなのはこの方法です。口をしっかりと閉じ、舌に力を入れて上顎の方を押すだけです。
この方法は、ハンバーグを作っているときなどの手が使えない状況でもできる素晴らしい方法ですが、先程のツボを押す方法よりは効力が弱いようです。強力なくしゃみは諦めましょう。
息を吸う
くしゃみは無意識的に息を大きく吸い、一気に吐き出す動作ですが、息を吸う段階で意識的に最大限に息を吸い込み、もう無理ってところからさらに吸うと止まるらしいです。
止まる「らしいです」という表現にしたのは、僕は一度も成功した試しがなく、最大限に吸った息が最大限に吐き出されて最大限のくしゃみになってしまう確率が100%だからです。
できる人は やってみると良いですが、本当にくしゃみを止めたいシーンでこれに失敗すると
「バッショオオオイ!!!」
と、一人でお祭りをしている人みたいになるので注意が必要です。
逆に、もし近くで「バッショオオオイ!!!」と言ってしまった人がいたら、
「ワッショイ、ワッショオオオイ!!」
とフォローしてあげるくらいの優しさがあると良いかもしれないですね。僕はしないですけどね。
息を吸わない
すみません。これはくしゃみを止める方法ではありませんでした。でも最小限に抑える方法ではあると思います。
やり方は息を吸う段階で意識的に吸わないようにするのです。そうすることにより、吐き出す息が少なくなるため くしゃみが小さくなるのです。
ただし気をつける点として、息は小さくなりますが、連動する筋肉はそのままですので動作も小さくしようとする意識が必要になります。あとめっちゃキツイです。呼吸器官にも負担が掛かりそうなので あまりおすすめはしません。
いつもの点鼻薬
アレルギー性鼻炎の僕は、くしゃみが日常茶飯事で、くしゃみを止めてもまたすぐに次がやってくるので、あえて止めることはしませんが、鼻づまりやくしゃみが酷いときには点鼻薬を使います。
これは鼻づまりの記事でも紹介しましたが、僕の場合はこの点鼻薬を使うと一発で治まり、4時間くらいは効果が続きます。刺激が強いですがおすすめの点鼻薬です。ちなみに鼻づまりの記事は↓こちらです。
まとめ
くしゃみは異物を体内に入れたくない体の反応のようですが、もうちょっとスマートに排出してよって思いますよね。「ハックション!」とかダサすぎなので「スン!」とかにならないですかね。
でもまぁ今回のくしゃみの止め方で救われる場面は結構ありそうなので、僕も鼻の下を押すやつは使ってみようと思います。(息を吸うやつは二度としない)
一番いいのは風邪や病気、アレルギーなどを根本的に克服するのが良いはずですので、最近よくくしゃみが出るという人は健康に気を使った生活を心がけるようにすると良いでしょう。
それでは、また。
〈 ﹏´ ›› ∋ )≪ サメーーー
漫画うまいですね
仕組みもよく分かりました