休みの日に大分の国宝「臼杵石仏」に行ってきた話

投稿日:2017年8月26日

臼杵石仏

こんにちは、たまにはガッツリお出かけしているマコシャークです。

少し前の休暇中に大分に行ってきました。僕が住んでいる福岡からは車で片道3時間もかかるのですが、暇すぎたので行くことにしました。

行ってきたのは大分の臼杵市というところにある国宝『臼杵石仏(うすきせきぶつ)』と、国指定天然記念物『風連鍾乳洞(ふうれんしょうにゅうどう)』です。※長くなるので風連鍾乳洞は次回。

国宝と天然記念物って重みが凄いですよね。最初はその重みを知らずに「なんか有名なとこなんだろうなー」くらいの感じで行ったのですが、すごい。死ぬまでにあと何回か行きたい。そう思えるようなところでした。

臼杵石仏は大きな石仏がいくつも見れましたので、今回はその時の話をしようと思います。
※めちゃくちゃ長いですので時間のあるときにでも見てください。

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国宝 臼杵石仏

臼杵石仏とは

大日如来像

臼杵石仏とは臼杵市にある凝灰岩という大きな岩壁に彫刻された仏像で、60体ほど存在します。そしてそのほとんどが平成7年に「国宝」として指定されました。

そこで、ウィキペディア「国宝」を確認すると、確かに写真付きで「彫刻:臼杵磨崖仏(阿弥陀三尊像)」が最初の方に出てきました!やっぱりすごいところのようです。

しかしそれだけではありません。臼杵石仏の歴史はとても古く、なんと、平安時代後期~鎌倉時代につくられた彫刻といわれているのです。しかし、誰が彫ったのかは分かっておらず、どのような目的で作られたのかさえ分かっていない謎が残る石仏なのです。

それでも彫刻の一つ一つは目を見張るものがあります。これだけの量と精巧さの評価は国内だけにとどまらず、海外でも文化遺産の一つとして高く評価されているほどです。

石仏めぐりレポート

石仏観光をしながら、(画質の悪い)スマホで写真をいっぱい取ってきたので、写真多めでレポートします。

臼杵石仏に到着

スタート地点

長い時間かけてやっと到着しました。僕が行ったときはあまり人がいませんでしたが、普段は多くの人が訪れるようでした。石仏観覧券は大人(高校生以上)540円、小人(小中学生)260円と安く、団体だともっと安いみたいです。

鯉と古い建物

観覧券を買って奥へ進んでいくと受付があり、そこで券を渡すのですが、そこにたどり着くまでも風情のある光景ばかりで癒やされました。

受付も古い

石仏の拝観ルートは全体的に山に面しており、階段や坂が多いので受付では杖も貸し出しているようでした。僕は返すのが面倒なので使いませんでしたが、お年寄りには嬉しいですね。

拝観開始!

拝観スタート

早速 拝観スタートですが、実は臼杵石仏の見どころは石仏だけではありません。山の自然と一体になっている風景も見られるので移動中も楽しめます。

上り坂

運動不足には若干ハードですが、運動もできて健康に良さそうです。たまに見かける元気過ぎるお年寄りの方は、こういうところにガンガンいっているのかもしれませんね。

ホキ石仏

九品の阿弥陀像

早速ありました、最初の石仏!この石仏はホキ石仏というもので、パンフレットによるとホキとは「崖險(がけ)」という意味の地名を表しているそうです。なんでそうなるのかは書いていませんでしたので聞かないでください。

ホキ石仏には第一群と第二群があり、すべて合わせると30体くらいあります。いきなりめちゃ多い!上の写真は「九品の阿弥陀像(くぼんのあみだぞう)」といって、実際は9人いらっしゃるのですが、多すぎて収まりきらなかったです。ごめんなさい。

阿弥陀三尊像

こちらは「阿弥陀三尊像(あみださんそんぞう)」です。損傷はあるものの、その見事すぎる彫刻技術は臼杵石仏のなかでも最も優れた石仏の一つと言われています。

ホキ石仏第一群

え、まって、まじでめちゃくちゃある。多すぎて紹介しきれないですが、これらの像もホキ石仏。横にズラッと並んだ石仏群は圧巻でした。

あと「御賽銭箱」がいっぱいあったので、いちいち入れていたら小銭がけっこう消費されました。僕みたいにいちいち入れたいという方は大きなお金は崩してから拝観するようにしましょう。

山王山石仏

やっぱり自然がすごい

何度も言っていますが、道中の自然がすごい。夏は緑をフルに感じられます。

石仏ッ!!!

…いや、これは本当にふざけて撮ったわけじゃないです。たまたま偶然「オレはおこったぞーー!!!フリーザーーーッ!!!」みたいな臨場感のある写真が撮れただけです。

山王山石仏

うーん、なんでこの石仏だけブレるんだろう…

この石仏は「山王山石仏(さんのうざんせきぶつ)」とよばれる「如来坐像(にょらいざぞう)」で、ちょっと階段を登ったところの建物にありました。結構でかくてしっかりした像ということもあり、特別感のある石仏でした。

山の景色

山の景色

ここから少しだけ歩きます。しかし、途中の景色はなかなかだったので、思わず写真を取りました。

良い田舎風景

こんなに癒される田舎の風景は久しぶりに見ました。空気もきれいな感じがして、僕の息で汚れるのが申し訳ないくらいでした。

とかげ

こちらも結構久しぶりに見ました。とかげです。茶色と青色のオトナな配色のグラデーションに細身に見える縦のライン入っていて、エレガントでセクシーでした。

金剛力士像

金剛力士像

あれ?金剛力士像ってだいたい2体でワンセットみたいな感じだよなって思ってたら看板を発見。

金剛力士像の看板

うんうん、やっぱり2体が正解っぽいけど…

不在

うーん…左の方はなんだかよく分かりませんでした。お盆の時期だったので、たまたま実家に帰って不在だったのかもしれません。

看板に「国宝追加指定」と書いてあるのは、もともとこの金剛力士像は国宝に入っていなかったのだとか。左の方の劣化が激しかったからでしょうか。

ただ、本当に最近(平成29年3月)無事、国宝に追加されたようです。石仏の高さもかなりあり、見ごたえのある石仏だったので納得です。

臼杵石仏の公式ホームページによると、全体の石仏の数は60余体(判断しにくいから断定できないのかも)、そのうち59体が先に国宝とされ、追加指定が合ったので、国宝は61体になったとのことです。つまり、左の方も追加されたのですね。良かった良かった。

全体の数ははっきりしていませんが、以前国宝に入らなかったのは金剛力士像のみとも言われていたようですので、これですべての石仏が国宝になったと言っても良いのかもしれません。

古園石仏

古園石仏

さて、最後に残っているのは臼杵石仏のメインといえる、「古園石仏(ふるそのせきぶつ)」の「大日如来像(だいにちにょらいぞう)」です。

この石仏は実は頭がとれていることで有名だった石仏です。いつ頭部がとれたのかは分かりませんが、以前は頭部が台座の上に置かれた状態になっていました。

大日如来像の頭部が落ちていた頃

この写真はその当時のもので、石仏の近くに飾られていました。年配の方はもしかしたら、この時の印象のほうが強いのかもしれません。この状態で長く愛されており、それは世界的にも有名だったようです。

平成5年8月25日に、保存のための修復に合わせて、頭部は元の頭の位置に戻されました。その2年後の平成7年6月15日に国宝として指定されています。

横から見た大日如来像

横から見てもしっかり修復されていました(当たり前ですが…)。しかし本当にきれいに作られていますよね。平安後期頃に作られたと言われていますので、作られて1000年くらい経っているかもしれません。それがこんなに綺麗に残っているのもまた凄いですよね。作った本人もビックリでしょう。

商売繁盛

ちなみにこの大日如来像の前に「家内安全」などの祈願のお線香が立てられているのですが、金に汚い僕はそんな中で迷わず「商売繁盛」を選びました。でもなんとなく、くすぶっている感じがあるのが不穏でしょうがないです。

蓮の花畑

ハスの花畑

メインの石仏も見終わったので、景色を撮っているとのようなものが見えます。パンフレットを確認すると…

パンフレット

蓮の花畑のようです。「7月中旬~8月中旬」と書かれているのが気になりますが、お盆の時期だったのでギリギリセーフです。多分。

ハスの枯れた花

うーん…遅かったっぽいですw 花畑に行く途中で見知らぬオジサンとすれ違いましたが、「見事に終わってます!」とにこやかに言われました。でも探してみると…

ハスの花

ありました!ありました!満開の時期は凄いのだろうけど、十分過ぎるくらい綺麗でした。

蓮の花と葉っぱ

ハスの蕾と種

子孫を残して枯れていくものと、これから咲こうとしている蕾との対比が無情を感じさせますね( ・´ー・`)

いやーほんとに行って良かったです。オジサンの一言で引き返さなくて良かった…

帰り道

田舎の良い景色

もうね、田舎に住みたいよね。ネットが通ってれば生きていける気がするので、いつかは田舎に住んでみたいなぁ。

振り返る臼杵石仏

臼杵石仏。なかなか良いところでした。一度は行く価値があります。僕はできれば来年の蓮が満開のときにもう一度行きたいですね。

こんどはもっと画質の良いカメラを持っていきたいです。僕が今回撮った写真では良さが30%くらいしか伝わっていませんので、是非あなたも一度 足を運んで、その目で確かめてみてください。

おまけ

御食事処

スタート地点に戻ってくると、お食事処とお土産屋さんがありました。写真は取ってないですが、ここで食べたうどんが美味しかった。

お土産は特に買うつもりはなかったのだけど、ヤバいのがあったのでつい自分用に買ってしまいました。

命をかけて!

スズメバチアップ

商品名「命をかけて!」。価格は1000円くらい。これはハチミツに「スズメバチ」を生きたままぶち込んだものらしいです。命がけで生け捕りにして頑張りましたみたいなこと書いてあるけどやってることは結構エグい。

スズメバチ

でもインパクトが凄かったので買っちゃいました。怖くてまだ使ってません。人にあげても面白いかもしれませんね。

使い方

調べてみると、普通に楽天とかAmazonで売ってました…。ショック。お土産ってここでしか買えないんだ!と思って買ったら別のところで普通に売られててショックを受けることがありますよね。しかもネットって…自宅で手に入るじゃん。。

まぁ興味のある人は買ってみてください。現在、楽天もAmazonも売り切れになっていたので、凄く人気があったか、凄く人気がなかったかのどちらかだと思います。おそらく後者だと思います。

さて次の記事は、この後に行った国指定天然記念物「風連鍾乳洞」の話をする予定です。よろしくお願いします。

それでは、また。

〈 ﹏´ ›› ∋ )≪ サメーーー

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