こんにちは、こっそり鍾乳洞に住みたいマコシャークです。
鍾乳洞ってなんであんなに落ち着くんでしょうか。本当に。綺麗な水が滴る音と、ヒンヤリとして澄んだ空気がタマランのです。
今回の話は前回の『休みの日に大分の国宝「臼杵石仏」に行ってきた話』の後の話です。石仏観覧が終わった後にそのまま「風連鍾乳洞(ふうれんしょうにゅうどう)」に行きました。
風連鍾乳洞も臼杵石仏と同じく臼杵市内にあるので、臼杵石仏から車で30分くらいで行くことができます。どちらかに行った際は、もう一方も行くことをおすすめします。どちらも凄く良かったですよ。
鍾乳洞の中はいっぱい写真を撮ろうと思ったのですが、人もまぁまぁ居たし、自分の目で見ていたかったので控えめにし、歩きながら撮っていたのでピントがあんまり合っていないです。。
こんなブレブレ写真だけでは全然良さが伝わらないですが、本当にしっとりとした癒やしとダイナミックな迫力が同時に味わえる不思議な空間だったので、行ったことがない人はぜひ行ってほしい場所です。
この記事の目次
国指定天然記念物 風連鍾乳洞
風連鍾乳洞とは
風連鍾乳洞とは国指定の天然記念物であり、大正15年に見つかりました。奥行きは500m程で一般的な鍾乳洞より若干短めではありますが、見ごたえのある鍾乳石が沢山あり、見どころが多いのが特徴です。
また、この鍾乳洞は外気が入ってくることが少ないため、比較的に風化が見られず、光沢があって純白に近い色をした記念物が多くなっています。
特に!一番最後に広場があるのですが、ここは他の鍾乳洞では絶対に見られないような様々な形の鍾乳石が、あたり一面を埋め尽くしています。その一つ一つがとてつもなく大きく美しいため、どこを見ても幻想的な光景でした。
風連鍾乳洞は代表的な鍾乳洞と言われており、その美しさは日本で一番美しい記念物とまで言われています。
鍾乳洞の思い出
余談ですが
僕が今までに鍾乳洞に行ったのは、小学生時代のときに一度きりでした(どこの鍾乳洞かは覚えていない)。その鍾乳洞は通路が狭くて、太ってる人は通れるのだろうかと子供ながらに余計な事ばかり考えていました。
その時の鍾乳洞の印象は、暗くて狭くて薄気味悪い洞窟ということのみで、もし、通路が狭すぎて つっかえてしまったら、一生ここで暮らさないといけなくなるのかという恐怖心でいっぱいでした。
細い道に差し掛かるたびに「おいおいおいおい嘘だろ…」みたいな感じで、「ここで挟まったら一生こんな体勢だろうな…」とか、「今回は偶然通れたけど帰る時もまた同様の危険が待っているのだろう…」とか考えていて、全然楽しくなかったです。
親はスイスイ進んでいたから、小学生でガリガリの僕が挟まるはずが無いんですけど、そのときは本当に怖かったんです。本当に挟まることしか考えていなくて、周りの雰囲気とかはあんまり覚えていなかったのです。
だから今回は、鍾乳洞に挟まっても構わない!!という強い決意で臨むことにしました。
風連鍾乳洞レポート
風連鍾乳洞に到着
駐車場スペースは3箇所ほどあり、一番奥まで行くと この「風連鍾乳洞観光センター」の前まで車で来れましたが、来る途中に川を横切る細い通路があります。
川は小さい子が結構遊んでいたので、狭い通路をわたる勇気と小さい子を轢かないようにする細心の注意が必要になりますので、お気をつけください。
センターの前の石碑には何か書いています。
いやいやいや、「日本一美しい」は言いすぎでしょ。そんな勝手なこと言っちゃあいかんよ。
…と、このときはそう思っていたのです。あの光景を見るまでは。
センターから入場
センターの中で「入洞券」を買って、センターの反対側から出るときに券を渡し、鍾乳洞まで山と川に沿って少しだけ歩きます。こういうところに来るとやっぱり自然の風景を見るだけでも癒やされます。
料金は大人1,000円、子供(~中学生)700円です。大人も子供も20人以上の団体は1人100円引きになります。※この料金は現在の税込価格であり、変更される場合があります。
また、券を渡すときに懐中電灯を渡してくれます。鍾乳洞の通路はライトで照らされていますが、通路から離れた奥の方は暗いので懐中電灯を照らしながら見ることができます。
少し歩いてから入洞
鍾乳洞の入り口には簡単な説明が書かれた看板と、大きな入り口がありました。入り口からは既にヒンヤリした空気が漂っていて、ずっと入り口に居たいくらいでした。
看板によると中にはコウモリがいるようですが、今回は一度も見かけませんでした。昼は奥のほうで眠っているのかもしれませんね。
また看板にもある通り、鍾乳洞内は一年を通して15度~16度なので夏は涼しく冬は温かいのです!本当に住みたい!My鍾乳洞が欲しい!Show New Door!!(訳:新しいドアを見せなさい)
冷静になって中へ進むと奥へと続く階段があり、奥へ進むにつれて外の猛暑から開放され、汗も引いてきました。15度ならけっこう寒いくらいかと思ってましたが、歩いているからか、半袖でも寒くはありませんでした。
奥はもちろん外の光が届かず、暗くなってくるのでライトと懐中電灯だけが頼りです。この辺は削った道という感じがしますが、探検しているみたいでワクワク感を煽っています。
奥へ行くにつれて、少しずつ鍾乳洞らしさがでてくると同時に、僕の手も興奮して震えてきているので写真がブレてきているのはご了承ください。
そしてなんかトゥルトゥルした岩が出てきたなぁと思って上を見ると…
これぞまさに鍾乳洞!
雪のように白くできた無数の鍾乳石がライトアップされていて一気に美しさMAXでした!
上から伸びる「つらら石」はまとまって成長したものも多く、クラゲの足のようになっています。雫が落ちて下に蓄積したものが伸びる「石筍(せきじゅん)」は、つらら石に比べて丸みを帯びており、雪が積もったように下から大きくなっていました。
ときどき落ちてくる雫に当たりながら、どこかで流れる水の音を聞いているだけでも、心が落ち着いて癒やされていくのを感じました。
ブレてきてます。
白い。本当に白い。そしてこのトゥルトゥル感。子供の時の僕なら絶対見逃している この素晴らしさにやっと気づくことができたという感じです。
これは「瑞雲(ずいうん)の滝」と呼ばれている鍾乳石で、10mもある高さから幾つものつらら石が連なり、壮大で見事な滝を作っています。
実は風連鍾乳洞には、瑞雲の滝のように名前の付いた見どころが21箇所もあります。僕はすべて見てきたのですが、写真を撮るのを忘れるくらい見入ってしまったので、けっこう写真を撮り逃しています。ご了承ください。
進んでいくと、エイリアンが生まれてきそうなグロテスクな鍾乳石や、切りすぎた前髪のような面白い形の鍾乳石もありました。僕が鍾乳石の名前をつける人じゃなくて本当に良かったと思います。
まじ半端ない最後の広場「竜宮城」
そんなことを考えながら上り坂を上がっていると、いきなり天井が一気に高くなった広場があり、そこには数え切れないほどの鍾乳石が広がっていました。
この広場は「竜宮城」と呼ばれ、東西の幅が約30m、南北の幅が約20m、高さは中央部で約14mで20m以上の場所もあります。
竜宮城すべてを包み込むようにできた鍾乳石は、大きさや形、美しさは日本で最も見事だといわれています。
興奮に伴い、ブレ・ぼやけもより一層高まっていますが、あたり一面の美術品のような壮観さはここの他にないと、はっきり確信しました。(鍾乳洞の経験は2回)
何といっても中心にそびえ立つコレ!!「競秀峰(きょうしゅうほう)」!!
凄すぎる…!何故こんなに良い位置に、これだけ雄大な塔が自然に作られたのか不思議でならないです!奇跡としか言いようがないし、これは日本一美しいと、はっきり確信しました。(鍾乳洞の経験は2回)
横から見てもやっぱり凄い。実に何度も見たくなるほど綺麗な鍾乳石ですが、次は手ぶれ補正のある高性能なカメラを持って行こうと思います。恋人と来ても良さそうですね。十分良いデートになると思います。
あと、この竜宮城には優しそうな係りのオジサンがいました。それぞれの鍾乳石の説明を丁寧にしてくれて、見どころを十二分に教えてくれましたよ。
このオジサンはお客さんが来なかったらずっとここを独り占めできるんですね。僕もオジサンになったら後を注ぎたいくらいです。
風連鍾乳洞はこの竜宮城が最後なので、ここから折り返して帰る感じですね。この空間から出るのは本当に名残惜しい気持ちでいっぱいでした。死ぬまでにあと何回か行くと思います。
帰り道
いやー、一番奥にたどりつくまでも けっこう楽しめますが、最後の竜宮城は反則レベルですね。見渡していると、気がついたらしばらく何も考えずに ただ凄いという言葉だけを口にしていました。
そして帰り道は入口にあった石碑を思い出していました。「日本一美しい」の文字。
最初は「美しいとか曖昧なものを日本一だなんてw 景表法とか大丈夫?w」って思ってたんです。ごめんなさい。正直、僕は他の鍾乳洞がどんな感じかよく分からないですが、竜宮城を生で見たら考えが180度変わりました。
鍾乳洞への興味も出てきたので、また別の鍾乳洞にいろいろ行ってみるのもいいなぁと思っています。
出口も光が差し込んできていて綺麗でした。お土産屋さんは一応センターの中にありますが、数はとても少なかったです。というかセンター内は特に何もない感じでした。
ただ、売られているお土産の中には近くで取れた石なども売っていて、石が好きな人には嬉しいかもしれません。
臼杵市観光のまとめ
今回出かけるまでは、大分にここまで凄い場所があるとは思っておらず、どんなところかなっていう軽い好奇心で臼杵まで来たのですが、結果的には度肝を抜かれました。
臼杵石仏も蓮の花畑も風連鍾乳洞もどれも素晴らしいところでした。僕の家からは臼杵市までは往復で6時間もかかるのですが、今回行ったところは全て臼杵市内にあるので、1日ですべてまわることができました。
特に風連鍾乳洞はなかなか味わうことのない衝撃を受けました。この記事に載せているブレブレ写真では、迫力や美しさが全然伝わらないので、未だ行ったことがない人はぜひ行ってみてほしいですね。
それでは、また。
〈 ﹏´ ›› ∋ )≪ サメーーー