こんにちは、今年の夏はクーラーを使わずに扇風機一つで乗り切り、今度は暖房なしで冬を越す支度をはじめる運びとなりましたマコシャークです。
夏の日中は最高36度まで上がっていた僕の部屋も今ではすっかり肌寒くなりました。でも冬は着込めばなんとかなりますので夏よりも難易度は低めです。どうしても寒いときは筋トレすればいいですからね。
さて、先日の文化の日に紅葉が「ほぼ見頃」とのニュースを受け、「ほぼ」のところが若干気がかりではありましたが、阿蘇くじゅう国立公園(長者原)というところに行ってきました。道中の紅葉は真っ赤なものや黄色のもの、そして完璧に緑のものなど、ほぼ見頃で大変素晴らしかったです。
今回はその時の写真を思い出として載せておこうと思います。
くじゅうとは
くじゅうとは、大分県にある地名で「久住」や「九重」と書いて「くじゅう」と読みますが、その使い分けはよく分かりません。しかも「九重」の方は「ここのえ」と読む場合もあり、「くじゅう」と「ここのえ」の使い分けもよく分かりません。
くじゅうにある施設の名前を調べてみても、それらの呼び方がゴチャゴチャに入り乱れており、ひらがなで「くじゅう」と書かないと収拾がつかない感じになっている気がしましたのでこのブログでは「くじゅう」と呼んでいます。
呼び方の定義がしっかりと決まっていないので、なんだかムズムズしてしまう名前ですが、山や高原があり、自然を感じるには絶好のスポットなのです。
道中に立ち寄ったスポット
片側通行の信号待ち
山のほうの道路を行くと道が細くなり、車が一台分しか通れない片側通行の道路があります。そこは両側から車が来ると大変ですので、2分おきくらいに通れる側が入れ替わる信号があります。
ここで信号無視をしようものなら向こう側の人と向き合って止まることになり「何やってんだよ、そっち赤だろうがゴルァ!」という顔で睨まれながらバックを迫られることになるでしょう。また、焦っているうちに信号が変わったりしたら後ろからも車が来てバックすらできなくなるという本当に恐ろしい道路なのです。多分。
この時期の紅葉を見に来た観光客は大勢いるので、2分おきに2分間も待つと当然そこには渋滞がおきるのですが、周りを見渡せば時間を忘れるくらい良い風景でした。しかし、紅葉はというと…
ほぼ見頃って便利な言葉ですね!
…紅葉に関しては少し不安になってきましたが、自然の澄んだ空気と河原の水の流れる音が癒やしてくれて非常に良かったです。
桂茶屋・天狗の滝
阿蘇くじゅう国立公園(長者原)に行く途中にあった「桂茶屋」で休憩しました。ここからの景色は黄色い紅葉が多く、赤い部分も所々に見えたので結構良い眺めでした。
近くには天狗の滝という雰囲気のある滝もありました。
ここには願い事を書いた絵馬のようなフダがずらりと下げられていたのですが、いくつか見てみると、「普通の生活がおくれますように」とか「パパとママが優しくなりますように」とか書いてあって少しゾッとしました。
面白いネタとして書かれた場合もあるにせよ、人の背景が見え隠れするような「願望」というか「強い思い」みたいなものが形として大量にあることが恐ろしく思えたのです。
そんな恐怖を一刻も早く紛らわそうと茶屋の中に入ってみると、店員さんが呪いに侵されたような顔をしていたのでさらに怖くなりました。
でも何か喋るたびに語尾は「○○ポン!」というタヌキを意識した可愛らしい語尾で喋ってくれていたので、なんとか平常心を保つことができました。
九重“夢”大吊橋
途中で九重“夢”大吊橋(ここのえ“ゆめ”おおつりはし)に寄りましたが、時間がなかったので外からの一枚で満足しました。
ここは長さも高さも日本一の歩行者専用橋として2006年に開通しましたが、長さにおいては2015年に開通した静岡県の箱根西麓・三島大吊橋に10m負けたので、2017年現在は高さのみ日本一となりました。
しかし、その高さからみる景色は、モミジが「見頃」の時期を迎えると本当に絶景で、赤と黄色の紅葉が一面に見られるのですが、今回は所詮「ほぼ見頃」。なのでまたいつか来たときに橋を渡ろうと思います。
阿蘇くじゅう国立公園(長者原)
お昼ごはんは郷土料理
家から3~4時間かけて到着し、ちょうどお昼になったので九重登山口の食堂で「だんご汁定食」を食べました。だんご汁は大分の郷土料理の一つなのだそうです。
ここのだんご汁は甘さの中に生姜のアクセントがあって非常に美味しいです。あと薄く伸ばされた団子が大量に入っているのでお腹いっぱいになります。
もう一つの郷土料理であるとり天も2個付いてきましたが天ぷらっぽさは無く、正直唐揚げとの違いがよく分かりませんでした(とり天定食にも同じものが入っていたので間違いなくこれは とり天なのですが…)。くじゅうの人は「九重」と「久住」もそうですが、あまり細かいことは気にしないのかもしれません。
タデ原湿原
お腹がいっぱいになったところで散策開始です。
九重登山口から出発しましたが、僕は登山をする気はさらさら無い普段着なので「タデ原1周満喫コース」という、タデ原湿原を間違いなく満喫できそうな名前のコースを散策することにしました。
食堂から外に出ると一気に自然が広がります。紅葉も案外良い感じになっています。と、ここで言い忘れていましたが、僕、実は
1ヶ月前にも来ているんです。
片道3~4時間かかるのにどんだけ大分県が好きなんだよって感じですが、その時は霧がかっていて山が見えにくかったのです。そこで今回は紅葉も兼ねてリベンジをしにきたわけですね。だからついでに前回の写真も一緒に載せて比較してみようと思います。
▼前回(10月8日)見事に霧がかっています。
▼今回(11月3日)
どうでしょうか。山が突然でてきたように見えますが、山は突然でてきたりしないので、おそらく霧がかって見えてなかったのでしょう。それにしてもモミジの紅葉とススキのモフモフ感が全然違いますよね。
▼前回のモフモフ
▼今回のモフモフ
このススキがモフモフしてきたら秋って感じがしますし、そのススキが一面にあるのがタデ原湿原の良いところです。
最近の日本は暑い夏が終わったらすぐに寒い冬がきて、秋とか春がなくなってきている気がします。だからこういう風景だけでも秋っぽさを感じるのは大切ですよね。
▼前回の川
▼今回の川
1ヶ月でこんなにも変わりました。もちろん気温は今回のほうが格段に寒くなっているのですが、今回のほうが色合い的に暖かみを感じるのは不思議ですね。
でも前回は光が当たると金色に輝いていたススキが非常に綺麗だったので、それはそれで凄く良かった。
あと、くじゅうを代表する花といわれる「ヒゴダイ」という花も前回は見つけることが出来ました。季節によって見どころは変わっても美しさを保ち続ける自然は凄いと改めて感じました。
後は比較できそうなシーンが無いので今回の写真を載せていきます。
なんとなくクリスマスカラーでもあるので、なぜか冬っぽさも感じました。秋とか冬は落ち着きがあって大好きです。
辺り一面に真っ白なススキが生えているので、ススキだけでも見ていて気持ちが良かったです。
カラフルな山と白いススキの対比が際立っていました。山に緑が残っているのも悪くない気がしてきました。
くじゅうといったら山からモクモク立ち上る温泉の湯気というイメージもあるのですが、今回は小さいのが3つほどあるくらいでした。そこはちょっと残念。
でも今回は霧がなかったので山がはっきりと見えて良かったです。山も堂々と自信を持ってほぼ見頃の紅葉を見せつけてきているように感じます。
これはちょっとお気に入りの一枚なんです。丘の上の葉が落ちてしまった木をあえて際だたせることによって冬の訪れを予感させつつ、左の方には未だ緑の葉をつけた木も写真内に収めることによって季節の移り変わりを表現している最高の一枚なんですね。まるで川を隔てて季節がガラリと変わり、その頂上に堂々と自らの枝ぶりを披露する木が立っている姿は時の流れを恐れずに進み、他のものを導く先駆者のような風格を感じさせる最高の一枚なんですね。お分かりでしょうか。
素晴らしく雄大な風景はさることながら、僕は小さなシャッターチャンスも見逃しません。まぁ小さいと言っても僕の親指の爪くらいもあるカメノコテントウという大きなテントウムシで、日本国内では最大級のテントウムシなのだそうです。
その背中にはテントウムシとは思えないほどカッコイイ紋章のような柄が特徴的です。元気に動き回っていましたが、寒い冬を越すための暖かい場所を探しているようでした。
まとめ
今回は辺り一面真っ赤な紅葉というわけにはいかなかったですが、季節の移り変わりを感じるお出かけだったと思います。まだまだ紅葉の時期はこれからという地域もあると思いますので、引きこもりがちな休日には秋を感じに外に出てみるのも良いかもしれません。
それでは、また。
〈 ﹏´ ›› ∋ )≪ サメーーー