こんにちは、料理をほとんどしないから食べ合わせとか知っててもあまり関係無いマコシャークです。
ただ、料理をするなら体に悪い食材の組み合わせを最低限は知っておくべきだろうと思って、料理をするつもりも無いのに食べ合わせについての情報を集めてみました(とりあえず知識だけつけて実行しないパターンのやつ)。
そしたら覚えられないほど多くの食べ合わせがでてきて、その中には知らず知らずのうちにやってしまいがちな組み合わせなのに、発がん性物質に変化してしまうヤバい組み合わせなどもありました!
これは「激ヤバ!命にかかわる絶対にやってはいけない禁忌の食べ合わせ!」とかいうタイトルでブログのネタにしよう!と意気込んで結構な時間をかけて調べたのですが、調べていくうちに科学的根拠のないものや迷信ばかりだということに気がつきました。
(どうしよう…全然ヤバくない…!)
これじゃせっかく調べたのにネタにならないと諦めかけましたが、「実はヤバくない食べ合わせ!」とか「出来れば止めたほうが良いかもよ!」っていうレベルの食べ合わせは無いこともないので、そういうのを紹介していこうと思います。
この記事の目次
全然ヤバくない食べ合わせ
特に害は無いのに食べないほうが良い組み合わせとされたものや、研究が進んでいくうちに体に悪いという根拠が覆された組み合わせなど、全然ヤバくない食べ合わせをご紹介します。
鰻と梅干し
鰻と梅干しという食べ合わせは有名ですよね。昔は消化が悪くなるなどの理由で食べ合わせが悪いといわれていましたが、科学的根拠はないようです。むしろ梅干しは胃酸を濃くする作用があるので鰻の脂の消化を助ける良い組み合わせといえるようです。
なぜこのような迷信が生まれたのかについては諸説あるようですが、梅干しは食欲増進の効果があり、高級な食べ物である鰻を食べすぎないように「消化が悪くなる食べ合わせだよ!」という、はったりが流行ったからだといわれています。
大根と人参(トマトときゅうり)
大根やトマトはビタミンCを豊富に含む食材ですが、人参やきゅうりなどにはアスコルビナーゼ(アスコルビン酸酸化酵素)という成分を含み、この成分がビタミンCを酸化させてしまうためビタミンCの効果が得られないといわれていました。
しかし研究が進み、酸化されたビタミンCでも体内では同等の効力を発揮するということが分かり、気にする必要がない食べ合わせの仲間入りを果たしました。
サラダとかでは普通にある組み合わせなので、気にしなくて良いのは嬉しいですね。
天ぷらとスイカ
天ぷらとスイカは、なかなか一緒に食べる機会は少ないと思いますが、これも食べ合わせの話では毎回出てくる有名なものなんです。スイカは水を多く含むことが原因で胃酸が薄まり、天ぷらは消化に時間がかかる油を多く含むため、その組み合わせで消化不良がおこると言われていました。
しかし、これも机上の空論であり、科学的根拠のない迷信とされています。この食べ合わせが悪かったら定食の揚げ物と汁物とかもダメですし、揚げ物を食べるときは水やお茶も飲んだらいけないことになりますからね。
確かに水分のとりすぎは胃酸を薄める原因にはなるようですが、適量の水分であれば消化を助けるともいわれています。つまりスイカも天ぷらも食べ過ぎなければ全く問題ないということです。
というか、食べ過ぎはスイカや天ぷらに限らず体に悪いので、この組み合わせだから特別に悪くなるということではないようです。
ベーコンとほうれん草
こんなん絶対食べるわ。
…って感じですよね。ほうれん草とベーコンのソテーとか定番中の定番だし、なんなら給食でも食べた覚えがある料理です。しかし、この食べ合わせは発がん性物質ができるから、危険な食べ合わせだと言われていたようです。
調べてみると理論上は確かにニトロソアミンという発がん性物質が生まれるそうで、じゃあダメじゃん!って思いましたが、本当に情報というのは一部だけが切り取られて不正確に伝わるもので、発がん性物質が生成される「量」についても知っておくべきでした。
実際に生成されるのは極めて少量であり、人体に影響が出るほど食べてしまうことはありえないそうです。しかも、この発がん性物質の生成はビタミンCを摂ることで抑制できるといわれているのですが、ほうれん草自体にビタミンCが多く含まれているので問題視するほうがナンセンスといえます。
サンマと漬物
サンマと漬物も先程の「ベーコンとほうれん草」の組み合わせと全く同じ理由です。同じ発がん性物質であるニトロソアミンを生成しますが、生成されるのは極少量なので癌化するほど摂取することは考えられません。
ちなみに食べ合わせではないですが、魚などが焦げた部分は発がん性物質を含んでいるという話もよく聞きますよね。これに関しても極少量であり、人体に影響を及ぼす量を摂取するには、体重60kgの人なら「1トン」以上の焦げを「毎日」食べないと癌にはならないそうです。
これらの食べ物以外にも「実は○○は発がん性物質を含んでいた!」なんていうニュースをたまに見かけますが、体に影響が出る量なのかどうかまで明記しているものはほとんどないです。情報の意外性だけを追求したメディアには振り回されないように注意したいですね。
ヤバくはないけどそもそも食べ合わせじゃないもの
他のサイトなどで食べ合わせが悪い組み合わせとして紹介されているのですが、食べ合わせることで害があるというわけではない組み合わせを紹介します。
ネギとワカメ
これはネギとワカメを食べたときに害が生まれるわけではなく、ワカメに含まれる豊富なカルシウムの吸収をネギに含まれるリンが邪魔してしまうので、ワカメでカルシウムを摂ろうとしている人はネギを一緒に食べないほうが良いですよ。という意味のようです。
つまりネギとワカメはただの一例に過ぎず、リンを含む食べ物とカルシウムを含む食べ物を食べたら、カルシウムの吸収が悪くなるということです。ですので、食べ合わせというよりは単にリンのデメリットを言っているだけの話なんですね。
しかも、ネギよりもリンを多く含むものは沢山あり、枝豆、レンコン、ブロッコリーなどがそうです。だからネギに限ったことではありませんし、どれも過剰摂取をしなければ気にする必要もないそうです。
枝豆とチーズ
枝豆とチーズもカルシウムを妨げるというだけの例です。枝豆はリンを含む食べ物ですが、フィチン酸という成分も含んでいます。フィチン酸もカルシウムの吸収を阻害しますので、リンとフィチン酸のダブルでカルシウムの吸収を阻害するというわけですね。
つまりこれは枝豆のデメリットであるはずなのに、他のサイトの記事では、枝豆とチーズは絶対にしてはいけない「危険な食べ合わせ」として紹介されており、カルシウムの欠乏はアルツハイマーの原因になるという飛躍した記事までありました。
実際のところ枝豆は、枝豆自体にもカルシウムは含まれていますし、過剰摂取しなければ問題ありません。そもそも食べ合わせの問題じゃないですし、むしろ枝豆だけじゃなくチーズも一緒に食べている分、食べないよりは良いはずなのですが、アルツハイマーになると書かれていたので思わず笑ってしまいました。
大根とシラス
大根とシラスは、シラスに含まれる必須アミノ酸のリジンの吸収を、大根に含まれるリジンインヒビターが阻害します。つまり、大根のデメリットの例といえるでしょう。必須アミノ酸は体内で合成できないアミノ酸なので吸収しづらくなるのは惜しいですが、この組み合わせで害があるわけではないです。
また、この吸収の阻害は酢をかけることで防ぐことができるようなので、大根おろしにシラスを乗せた料理に関しては醤油ではなくポン酢で食べると吸収の阻害を防ぐことができるといわれています。
しかしリジンはシラスに限らず、他の魚にも多く含まれています。定番である焼き魚と大根おろしの組み合わせに関しても、焼き魚のリジンの吸収はしづらくなるようなので少し残念です(個人的にこれは醤油で食べたいのです…)。
ただし、その組み合わせも悪いことばかりではありません。大根おろしの辛味成分には抗菌作用があり、食中毒を防いだり、発がん性物質を中和する酵素を活発化させる働きがあります。
また、大根に含まれるビタミンCは魚に多く含まれるカルシウムなどのミネラルの吸収を促す働きがあるため、一概に悪い組み合わせであるとも言い切れません。リジンをどうしても摂取したい場合は大豆や肉類全般に多く含まれていますので、他で補うと良いかもしれません。
ヤバくはないけど体に悪い食べ合わせ
害はない食べ合わせばかりを紹介してきましたが、出来れば一緒に食べるのは控えたい食べ合わせについてもみていきましょう。※ただし、これらも反論が見当たらなかっただけで、実際は気にする程のものでは無い可能性はあります。
柿とそば
柿とそばは、普段なかなか食べ合わせない食材ですが、これらは良くないとされています。その理由は体が冷えるから。どちらも体を冷やす作用があるため、その効果が単純に増してしまうということでしょう。体が冷えると免疫力が低下したり内臓機能が低下したりしますからね。
柿だけやそばだけを食べ過ぎないようにすることは意識していれば簡単ですが、それらの食べ物を組み合わせることで気づかないうちに摂りすぎていた。ということがないようにしましょうという解釈ができそうです。
体を冷やす食べ物は他にも次のような物がありますので、柿とそばに限らず、これらはあまり組み合わせて食べないほうが良いかもしれません。
- レタス
- 白菜
- きゅうり
- もやし
- ナス
- 大根
- 豚肉
実際、これらは一緒に食べることが多い気もしますが、温かい料理にすることで体が冷えることを緩和できますので、鍋とかスープなら安心ですね。サラダで食べる場合も温かい別の料理と一緒に食べる機会は多い気がしますので、あまり気にしなくて良いかもしれません。
また、牛肉や鶏肉、ネギや七味などの体が温まる食べ物も一緒に食べると良いそうです。冷え性の人や風邪を引いている人は、食事による体温のバランスも意識しておくと良いでしょう。
ラーメンとご飯
僕はラーメン屋に行くとご飯も食べたくなるのですが、いかにも体に悪そうな組み合わせですよね。麺とご飯で炭水化物が多そうだなということは想像がつくかと思いますが、実はそれだけではないようです。
これらの組み合わせで食べると、恐らくお腹がいっぱいになってしまって他のものを食べることはできないでしょう。となると、栄養素はラーメンとご飯からのみ摂取することになります。
まぁ、この組み合わせを食べている時点で栄養素に偏りがあることは、百も承知で食べているとは思いますが、これらには糖分の分解に必要なビタミンB1があまり含まれていない上に、炭水化物(糖分)を過剰に摂りすぎてしまうのです。
単に過剰摂取なだけでなく分解するやつもほぼ不在なので、太りやすいのはもちろん、血糖値の乱れや血液の酸化で血がドロドロになったり老化の原因になったりするといわれています。
アルコールと油もの
お酒のツマミに揚げ物はつきものですが、肝臓がアルコールを分解するときに、脂肪を蓄える働きを促す酵素ができてしまうようで、油ものを一緒に食べると脂肪の合成が促進されることになります。
以前、お酒を飲む際は油ものを胃に入れておくことでアルコールの吸収を抑えることができるという話を別の記事でしましたが、このようなデメリットがあったのですね。
ただ、この組み合わせは飲み会などでは避けることができないくらい一般的ですし、太りたくない人はそもそもお酒を飲んだり揚げ物をつまんだりするべきではないはずですので、逆にこの食べ合わせは仕方がないと割り切って考えたほうが良いかもしれません。
アルコールと辛いもの
辛い食べ物がお酒のツマミになることは多いですが、アルコールとからしなどの辛い食べ物はどちらも血管を拡張させるため、摂りすぎると過剰に血行を促してしまい、全身に痒みがでたり、ひどい人は蕁麻疹が出たりすることもあるそうです。
また、血管が拡張したままになると首から上の血液量が増えて、長時間入浴したみたいにのぼせることもありますので、アルコールと辛いものの過度な摂取は控えるようにしましょう。
ヤバいかもしれない食べ合わせ
ヤバいということが否定されている資料が少ない食べ合わせです。これらは資料が少ないだけで実際はヤバくないということが後々分かるかもしれませんし、やっぱりヤバかったということが分かるかもしれません。
エビとレモン
よくエビの唐揚げにレモンが添えられていることがありますが、エビには五酸化二ヒ素という物質が含まれていて、それがレモンのビタミンCと反応することで有毒物質を作るといわれています。
ただし、この有毒物質が何なのかは触れられていない情報が多く、根拠が書かれたものを見つけることはできませんでした(この時点で結構ガセっぽいですが)。
しかし、調べていく中で有毒物質の候補になりうるものは見つけることができました。それは、三酸化二ヒ素、もしくはアルシンという物質ですが、三酸化二ヒ素を発生させるには300度以上の加熱が必要と言われているのでこの線は消えるでしょう。
問題は毒性が極めて高いといわれているアルシンです。五酸化二ヒ素は還元剤と反応してアルシンを出すようで、酸化するビタミンCを還元剤と考えた場合に発生する可能性があるとのことでした。
ただ、ビタミンCにはそもそも有毒物質をつくりだす力はないという話もあり、実際のところどちらが正しいのか、体に影響が及ぶ程度なのかどうかについては情報が少なすぎて分かりませんでした。
ドリアンとアルコール
ドリアンとアルコールを一緒にとると、死ぬ。
東南アジアではこのような噂が信じられているようですが、実際にはそんなことはなく、この組み合わせによる死亡例は一つもないそうです。また、マウスの実験でも死亡した例はないとのことでした。
では、この組み合わせに害は無いのかというと、それはまた別の問題のようです。ドリアンが発酵するなどして、消化不良やお腹の膨満感、発熱や気分が悪くなるなど、様々な症状が報告されています。
ただ、実際に試してみて大丈夫だったという人もいるようですので、必ずしもヤバいわけではないですが、この食べ合わせはしないほうが無難と言えるでしょう。
というか、ドリアンって日本で売っているのでしょうか。海外では市場などでよく見かけましたが、強烈な生ゴミのニオイがすると事前に聞いていたので僕は一度も食べたことがありません。
もし、どこかでドリアンを食べる機会があるという人はアルコールに注意しておくと良いでしょう。
紅茶とレモン
喫茶店などで紅茶を注文すると、レモンが入っていることってよくありますよね。実はこの組み合わせも発がん性物質ができる組み合わせなのです。(人体に影響があるレベルなのかどうかは調べても分かりませんでした)
しかし発がん性物質が発生するのには条件があり、「海外産のレモン」を「皮ごと」使った場合に、皮に付いた防カビ剤(OPP)が紅茶のカフェインと反応することで発がん性物質ができるとのことでした。
この防カビ剤(OPP)は日本では使用が禁止されている農薬ですので、国内産のレモンなら問題ありませんし、防カビ剤がついていても調理する前に食器用洗剤でレモンを洗うと、おおよそ洗い流すことができるそうです。
とはいっても、お店で紅茶に添えられるレモンはコスト面を考えると海外産であることも十分にありえますし、わざわざ紅茶に添えるためだけにしっかりと洗い流しているかどうかは分からないという不安は拭えないでしょう。
まとめ
僕のイメージとして、食べ合わせは結構危ないものなんじゃないかと思っていたのですが、食べすぎなければ特に害はないものがほとんどであることが分かりました。
まぁ普通に考えて、絶対やってはいけない組み合わせがもしあったなら、もっと周知されているでしょうから、そこまで神経質に考えるべきものでは無い気がします。
それを気にするくらいなら、バランスの良い食事をしたり、規則正しい生活や運動をするなど、別のことに気を使ったほうが健康には良いのかもしれません。
それでは、また。
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