こんにちは、3ヶ月前から立ってデスクワークをしているマコシャークです。
あなたは、スタンディングデスクというものをご存知でしょうか。もしご存知ない場合は、「立ってデスクワークをするなんて、どんな罰ゲームだよ…」と思っていることでしょう。
しかし、スタンディングデスクは5年くらい前から、日本でも徐々に人気が出てきたデスクであり、座ってするデスクワークに比べて、様々なメリットがあるのです。
今回は、僕がスタンディングデスクを買ってから、ちょうど3ヶ月が過ぎたので、使ってみて気づいたメリット・デメリットをお伝えしようと思います。
※追記
スタンディングデスクの選び方や買うときの注意点、おすすめのスタンディングデスクなども紹介しようと思ったのですが、いつもの如く長文になってしまいました。
スタンディングデスクを買いたいのだけど、どのようなものが良いのかよく分からないという人は次の記事を参考にしていただければと思います。
この記事の目次
スタンディングデスクの特徴
スタンディングデスクとは、先程の軽い説明で全てが理解できるほど、そのままの意味であり、立ってデスクワークができるデスクのことです。だから、座って使う机よりも結構高い位置に台がくる感じですね。
北欧ではすでに一般的なデスクの一つであり、日本での人気も高まってきています。↓の画像はグーグルで「スタンディングデスク」と検索された回数をもとに作られたグラフですが、少しずつ増しているのが分かります。
未だスタンディングデスクを知らないという人はこの流れに取り残されないように、この記事でしっかりと把握しておきましょう。数年後には多くの会社がこのスタンディングデスクを取り入れているかもしれません。
スタンディングデスクのメリット
「キツイだけでメリットなんて無いだろ!」と、偏見という名の ぬか床に何年も漬けられたかのような人の声が聞こえてきそうですが、そんなものは僕からすると、ナンセンス過ぎるジョークだと勘違いして大笑いで腹筋が飛んでいっちゃいそうです。
僕にとっては、そのぐらい効果が実感できるデスクだったのです。
集中力が凄いことになる
まず、僕が一番感じているメリットは何といってもこれです。集中力が凄いことになります。
これはただ僕がそう感じているだけではなく、多くのスタンディングデスク使用者が、メリットの一つとして「集中力がアップする」とか「生産性が向上する」ということをメリットとして挙げており、多くの人が実感していることのようです。
この効果の理由についてネットで調べてみると、こんなことが書いてありました。座っている時は腰や肩が疲れてきて、そっちに気を取られてしまうため集中できないが、立つことでその疲労感が解消できて、集中できるということです。
正直この理由を聞いたときには、スタンディングデスクを使用している僕も「…は?」って感じでした。立ってるときにも疲労感は普通にあるし、何かあまり信用できない理由だなぁと感じたので、自分なりになぜ集中できるのかを考えてみました。
これは僕の考えなので間違っている可能性もありますが、立つという体勢がリラックスする体勢ではないからという理由が挙げられると思うのです。
座っていると無意識に姿勢が悪くなったり、背もたれに頼ってしまったりするため、必要以上にリラックスしてしまうのだと思います。それが作業に対する緊張感をなくし、別のことに気が紛れたり、ダラっとしてしまうのではないかと思ったのです。
ただ、それの解決策として、座った状態で意識的に姿勢を良くするのは、慣れていないとかなりキツイもので、姿勢を維持することに逆に気を取られてしまうこともあると思います。そこで立つことがメリットになるのです。
立っていると、腰を極端に曲げることは逆に疲労感を感じますので、無意識的に姿勢を起こすことができます。背もたれもないので、リラックスしすぎてしまうこともない、この体勢が良いのだと思います。
…と、ここまで書いてやっと気が付きました。おそらく先ほど言われていた理由もほぼ同じことなのだと。つまり、座った状態で意識的に正しい姿勢をとり続けるためには疲労してしまうので、無意識的に正しい姿勢が維持できる立った状態が集中できるということでしょう。
※ただし、立っているときの疲労感も無いわけではないので、それはデメリットとして紹介します。
眠気が襲ってこない
これは先程の集中できるということの延長線にあるメリットと言えますが、眠気に襲われにくいのです。やっぱり、座っているとリラックスしすぎるというデメリットがあるので、そこが改善できるのはいいですね。
特に僕のように家で仕事をしている人には凄く良いメリットに感じます。誰にも怒られることがない分、自制ができないと収入に直結しますので、眠くなったから寝るなんて、会社以上にできないことなのです。
もちろん、家での仕事がメインではない人でも、机で作業するすべての人におすすめできるので、眠気に負けず、集中したいという人は試してみてください。学生さんの勉強にも良いと思います。
立っているだけでダイエット
立っているときは足で身体を支えるため、足の筋肉をほとんど使用しない座った体勢に比べると、カロリーの消費量に違いが出てくるそうです。確かに、座っているときは腰で腰から上のみを支えますが、立っていると全身を足で支えるので当然といえば当然ですね。
更に足の筋肉というのは体の筋肉の中でも特に大きな筋肉が集まっています。この足の筋肉を鍛えることは、他の筋肉に比べて基礎代謝がアップする幅も大きいんです。
立って仕事をすることによるカロリー消費量は微々たる差だと言う人もいるようですが、海外の実験では、立って仕事をすると、座っているときに比べて、カロリー消費量の差は1時間につき 50kcalといわれています。
…これ、多くない?
1日につき50kcalとかじゃないんですよ!
このカロリーがどれくらいに当たるのかを調べてみると、おにぎりせんべい2枚セットで46kcalということなので、カロリーだけの単純計算すると、1時間おきに おにぎりせんべい2枚食べても太らないんですよ!
おそらく大抵の人は、1時間おきに おにぎりせんべいを2枚食べないと思うので、その分ダイエットになるはずです。確かにメチャクチャ痩せるわけではないのでダイエット目的でスタンディングデスクにするのは微妙ですが、立って仕事をする習慣が身につけば、その差が蓄積されるはずです。
作業時間は人によって違いますが、僕の場合は1日の作業時間はだいたい11時間程度ですので、もし、全ての時間立って作業していれば、週5で仕事をしたとして年間で260日くらいだから…
11(時間) × 260(日) × 50(kcal) ÷ 23(おにぎりせんべい1枚のカロリー) = 約6,217枚のおにぎりせんべい
つまり僕の場合、カロリーだけで言えば立って仕事をするだけで、1年間で約6,217枚分のおにぎりせんべいを相殺できるということになるのです。
※ただし、このカロリーの数値には個人差があることや、11時間も立って仕事することは困難であるため、当方が算出したおにぎりせんべいの枚数と、実際のおにぎりせんべいの枚数とは異なる場合がございます。また、健康に影響なく食べられるおにぎりせんべいの枚数を保証するものではございませんので、おにぎりせんべいの食べ過ぎには十分ご注意ください。
デスクワークの腰痛を軽減
デスクワークの敵はやっぱり腰痛ではないでしょうか。特に姿勢が悪い人は腰痛持ちの人も多く、座るだけでつらいという人もいると思います。スタンディングデスクは腰への負担が軽減できますので、そういう人にもおすすめです。
座るのがつらいと言えば痔なんかもそうですね、座った状態で何かしらの痛みがある人は、それだけで集中力も分散してしまいますので、立って仕事ができるのは嬉しいかもしれません。
長生きできる
立ってデスクワークをすると、長生きできる。これは非常に疑わしいですよね。僕もそう思います。しかし次のような分析結果があるのは事実です。
シドニー大学のHidde van der Ploeg氏らは45歳以上の22万2,000人以上の自己申告データを分析。その結果、座位時間が1日合計11時間を超えると死亡リスクが急増、また8~11時間でも1日4時間未満の場合に比べて15%高かったことが明らかになった。
この記事によると、座っている時間が1日に11時間以上の場合は、どれほど活動的な人であっても3年以内に死亡するリスクが40%以上高くなるそうです。
僕の作業時間は11時間と言いましたが、作業をしていないときもパソコンを使っていることは多いので、もし僕がスタンディングデスクを使ってなかったら、3年以内に死んでいたかもしれないですね。危なかったー。
他にも別の記事よると、じっと座って1時間テレビを見ると約22分寿命が縮むらしくて、タバコ(1本吸うと寿命が11分縮むと言われている)よりも良くないとされています。座りっぱなしは少なからず体に悪いということですね。
スタンディングデスクのデメリットと対策
スタンディングデスクはメリットが多いですが、デメリットも少しあります。ただ、そのデメリットを僕はどう対策しているのかについてもご紹介しようと思います。
足が疲れる
これは誰もが分かっていたことですね。腰への負担が無くなる分、足への負担がかかってくるのです。慣れれば立って作業できる時間がどんどん伸びるので、あまり心配はいりませんが、最初は短時間でもきつく感じる人もいるでしょう。
僕の場合は、最初は30分程度で足の裏が痛くなりましたが、スリッパを履くようにしたことでその痛みは軽減されました。また、今では慣れてきたこともあり、連続で2時間半は痛くなりません。
これを短いと思う方も多いと思いますが、僕の場合、実際は2時間半も立っていることは非常に稀です。それは我慢できないからではなく、同じ体勢でいることに問題があるからです。
実は「理想的な姿勢」は、ないに等しい。どんな理想的な姿勢でも、同じ姿勢を続けることで筋肉が収縮し続け、その部分に大なり小なり負担がかかる。どんなに理想的な姿勢も、同じ姿勢を持続することで、それは「良い姿勢」ではなくなってしまうのだ。
つまり、悪い姿勢のときもそうですし、正しい姿勢でいるときでさえ同じ姿勢は良くないものということであり、悪い姿勢をすることよりも、同じ姿勢のままでいることの方が身体に悪いということなのです。
この記事によると、1時間毎に休憩を取り、軽い運動やストレッチをすると良いとのことでした。
ただ、僕の集中力は連続でだいたい1時間半くらいなので、そのことも考慮し、1時間半だけ立って仕事をした後には、少し休憩を取り、次の1時間半は座って(姿勢を正して)行うということをしています。
だから、僕の場合はスタンディングデスクだからといって、ずっと立ったまま仕事をするわけではなく、身体に負担をかけないように、むしろ同じくらいの時間座っているのです。(ただ、おにぎりせんべいの枚数は半減します)
まぁ、身体に負担がかかって疲れてしまったら、結局 集中力も切れるので、元も子もないですからね。僕の中では、これが一番効率が良いサイクルとして落ち着きました。
もちろん人によっては、ずっと立ったまま作業をしたいという人もいると思いますが、最初はそれも難しいと思いますので、座っても作業ができる環境は、いずれにせよ必要になると思います。
また、僕の場合は仕事以外でもパソコンで映画を観たりするのですが、立ったまま観るのは流石に嫌です。映画ではなくても、オフのときは座って使いたいという人は多いと思います。
その場合は、ただ単に今使っているデスクの底上げをして固定したスタンディングデスクを作るのではなく、高さが変えられるスタンディングデスクを使う必要があるということを覚えておいてください。
コードの長さ
正直、僕の実感したデメリットは先程の「足が疲れる」だけで、他は特に問題なく快適に作業を行うことができています。が、あえてまだ例を挙げるとすれば、コードの長さに若干の余裕が必要となる場合があります。
僕のパソコンの本体は床に置いているのですが、座ったときに比べて、立った状態だとその分だけ少し本体との距離ができるのです。本当に微妙な距離で僕の場合は約30~40cmほどの差でした。
この長さであれば、普通のコードなら余裕が有るため、僕の使っている有線のキーボードやマウスのコードは全く問題ありませんでしたが、一つだけ問題があったのは「有線のイヤホン」です。
僕はいつも仕事をするときにイヤホンで音楽を聞いていたのですが、パソコン本体に有線のイヤホンをさすと、立ったときに届かないくらいの距離になるのでちょっと困りました。
ただ、今はスマホにイヤホンをさして音楽を聞いたり、パソコンの音を聞くときはワイヤレスの Bluetooth イヤホンを使っているので全く問題ないです。スピーカーが使える人はそもそも起こり得ないデメリットですね。
うーむ… これくらいですかねぇ。
正直にメリットとデメリットを書いてみましたが、僕にとってデメリットはほぼ無いようなものでした。1時間半のサイクルであれば足も疲れないですからね。
しかし、スタンディングデスクの種類によっては、他にもデメリットになりうることがあると思ったので、スタンディングデスクの種類や選び方も挙げていこうと思います。
…と、思いましたが、いつものように長くなってしまいましたので、スタンディングデスクの選び方などについては次の記事に分けようと思います。ごめんなさい。
まとめ
おにぎりせんべい約6,217枚のくだり、いらなかったっすか?w(正直、メリット・デメリットだけで、ここまで長くなるとは思わなかったのです…。)
とは言え、今まさにスタンディングデスクを使いながらこの記事を書いていたのですが、いかがでしょうか?集中して書いた感じ、伝わってきましたでしょうか。
まぁ、おにぎりせんべいのことに関して言えば、僕はいつも脱線して集中していないようにも見えるかもしれないですが、そんなことはありません。視野が広すぎて幅広い分野に集中しているだけなので、全く問題ないといえるでしょう。
それにしてもスタンディングデスクはメリットが多すぎるのに、「きつそう。」というイメージだけがあまりにも先行しすぎて、偏見だけで否定する人や、未だ知らない人も多いと思います。
スタンディングデスクは、デスクワークの固定観念を払拭する健康的なデスクですので、家で座っている時間が長いという人は使ってみると良いかもしれません。
それでは、また。
〈 ﹏´ ›› ∋ )≪ サメーーー